第63話
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を聞いて自身が知る場所を口にしたアッシュはすぐに距離の長さに嫌そうな表情をし、ジト目で呟いたフィーの提案にトワ達と共に冷や汗をかいて表情を引き攣らせたクロウは呆れた表情で指摘し、苦笑していたトワは表情を引き締めてレンに訊ねた。
「本来の歴史の新Z組は”オスギリアス盆地”の時はセドリック皇太子と皇太子の取り巻きの人達だった”トールズ本校”の生徒達、”赤い星座”の”紅の戦鬼”だったそうよ。」
「つー事は今の状況だと、ラマールでやり合う事になるかもしれねぇ相手は”紅の戦鬼”を始めとした”赤い星座”の連中か。」
「団長達の時と違って、”星座”に関しては要注意人物は”紅の戦鬼”だけだから、もしやり合う事になってもセントアークの時よりは楽かもね。」
「それ以前にやり合う羽目にならないのが一番なんだけどねぇ。――――――とりあえずまずはラクウェルがどのような状況になっているのかを確かめてからアルスターに向かおうか。」
「ハン、なら丘陵を超えたすぐ東にある”ミルサンテ”に寄るべきだろう。」
レンの情報を聞いたクロウは戦う事になるかもしれない相手を推測し、フィーの分析を苦笑しながら聞いていたアンゼリカの提案を聞いたアッシュは静かな表情で指摘した。
「ミルサンテ…………ちなみにそこってどういう町なのかな?」
「小せぇ町だが港に面した観光地としても知られている。――――――反対側のグレンヴィル、リーヴス方面の情報なんかも聞けるかもしれねぇな。」
「”リーヴス”というと……………………」
「本来の歴史の”第U分校”がある町だね。」
トワの疑問に答えたアッシュの説明を聞いたアンゼリカは真剣な表情を浮かべ、フィーは静かな表情で呟いた。
「ま、”第U分校も存在していない今の状況”だとリーヴス方面の情報はそんなに大した情報はないと思うけどね。じゃ、さっさと行きましょうか。」
やれやれと言った様子で答えたレンは先をトワ達に進むように促した。
その後丘陵と街道を超えてミルサンテに到着したトワ達は情報収集をしたが、大した情報は手に入らなかったので峡谷を超えてラクウェルに向かった。
〜歓楽都市ラクウェル〜
「ラクウェル…………ラマール州中部の歓楽都市か。う〜ん、こんな形じゃなく、できれば夜のラクウェルで遊びたかったんだけどねぇ。」
「つーか、お前の事だから既に”こういった町”で遊び慣れしてんじゃねぇか?」
「ア、アハハ…………軍の人達が結構いるみたいだから、慎重に行動する必要がありそうだね。」
周囲を見回して残念そうな表情で呟いたアンゼリカに呆れた表情で指摘するクロウの様子に苦笑したトワは町にいる正規軍の関係者達を見つけて表情を引き締めた。するとその時トワ達の背後から変装したアッシュが現れた。
「へえ?一体いつの間に用意し
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