暁 〜小説投稿サイト〜
恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
第七十八話 呂布、晴れないのことその三
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「その姿で」
「心はデリケートなのよ」
「繊細なのよ」
「精神的にも恐ろしいまでに強いと思うがのう」 
 誰が見てもだ。そうとしか思えないことだった。
「しかしじゃ。何はともあれじゃ」
「ああ、来てくれるんだな」
「そうさせてもらおう」
 彼女はまた華陀に対して頷いてみせた。
「是非共な」
「悪いな。それじゃあな」
「うむ、行くとしよう」
「じゃああたし達もね」
「行くわよ」
 また言う妖怪達だった。
「どんな場所もひとっ飛びよ」
「簡単に行けちゃうから」
「ううむ、私もだ」
「俺もだが」
 一緒にいるカインとグラントはそんな彼等、絶対に彼女達ではないを見てまた言うのであった。
「空は飛べない」
「絶対にだ」
「だから。コツなのよ」
「コツさえわかれば簡単にできるわよ」
「だからそれは人間のできることなのか?」
「絶対に違うと思うのだが」
 二人が言うのは人間の常識での話だった。
「それをできるとなると」
「やはり人間ではないのだが」
「そもそも監視者というが」
「どうしてそれになったのだろうか」
「まあそれはね」
「言うと長くなるわよね」
 こう言う怪物達だった。
「実際問題あたし達ってね」
「戦国時代から生きてるし」
「中国の戦国時代か」
 カインがそれを言う。
「となると何百年も前だが」
「そうよ、夏王朝の時もね」
「よく知ってるわよ」
「伏儀さんもね」
「懐かしい思い出よね」
「だから幾つなのだ」
 カインはそれが気になり言う。
「貴殿等は」
「そんなに気にすることじゃない」
 しかしだ。ここでも華陀はこんな調子だった。
 彼は微笑んでだ。こうカイン達に話すのだった。
「俺にしても百二十歳だからな」
「待て、百二十だと!?」
 女はだ。それを聞いてだ。眉を顰めさせて言うのだった。
「とてもそうは見えんぞ」
「見えないか?」
「うむ、全く見えぬ」
 こう言うのだった。
「その外見で百二十というのか」
「そうだ。俺は自分の医術を自分にも行っているからな」
「それでというのか」
「そうだ。常に身体、特に朝起きた時にな」
 その時にだというのだ。
「身体を動かす様にしている。独自の運動法をな」
「それでその若さか」
「後は食べるものに気をつけている」
「身体によいものばかり食しておるのか」
「あと丹薬は飲まない」
 それもだというのだ。
「あれは危ないからな」
「むっ、あれは危ないというのか」
「そうだ。絶対に止めておくことだ」
 丹薬についてはだ。絶対に駄目だというのだ。
「さもないと命を落とすことになりかねない」
「そこまで危ういというのか」
「ああ、あれはね」
「そうよね」
 そんなものを飲んでも全く平気
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ