暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生の林檎園
第十一幕その四

[8]前話 [2]次話
「むしろ戦い以上にね」
「熱心な人で」
「長野県も豊かになったんだ」
 信玄さんの時代にです。
「そうだったんだ」
「そうですか」
「こうした水田もね」
「開墾されて」
「増やしていったことはね」
 そうしたこともというのです。
「言うまでもないことだよ」
「立派な人だったんですね」
「政治家としてもね、だからね」
「今もですね」
「凄い人気があるんだ」
 そうなっているというのです。
「そうなっているんだ」
「天下を取れたかな」
 王子はここで信玄さんにこうも言いました。
「ひょっとして」
「うん、天下人になろうとしたかはね」
「わからないんだ」
「けれど信玄さんなら」
「天下人にもだね」
「なれる位の力量はあったよ」
 そうだったというのです。
「僕が見る限りね」
「だから信長さんも警戒していたんだ」
「そうなんだ、信長さんは信玄さんと謙信さんを凄く警戒していたんだ」
「二人共天下人になれたからだね」
「そこまでの力量があったからね」
 それだけにというのです。
「信長さんもね」
「警戒していて」
「色々備えもしていたんだ」
「どうにかする為に」
「そうだったんだ、ただ信玄さんと謙信さんに信長さんの改革性はあったか」
 このことはといいますと。
「かなり疑問だけれどね」
「ああした新しいものを生み出していくことは」
「ちょっとね」
 どうにもというのです。
「疑問だと言われているし僕もね」
「なかったと思うんだ」
「学んできてね」
 信玄さんそして謙信さんについてです。
「そう考えているよ」
「そうなんだね」
「けれど長野県をね」
「ちゃんと治めていたんだね」
「そのことは確かだよ」
「そうなんだね、それと」
 ここでまた言った先生でした。
「これからね」
「うん、川中島だね」
「あそこに行くだよね」
「次はね」
「そうだよね」
「そうしようね」
 動物の皆に笑顔で答えました。
「次はね」
「信玄さんのお話が出たし」
「丁度いいね」
「それじゃあ次は川中島」
「あちらに行きましょう」
 皆も先生に応えてそうしてでした。
 皆は実際に今度は川中島に来ました、そこは山の中に囲まれたかなり開けた場所でした。
 その中に入ってです、先生はまずは妻女山という山に入りました。そのうえで一緒にいる皆にお話しました。
「この山に謙信さんが陣を張ったんだ」
「まさにこの山で」
「そうしたのね」
「そしてそのうえで信玄さんと睨み合った」
「そうしたんだ」
「そうだよ、それは四回目のね」
 こうも言う先生でした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ