第7章:神界大戦
第231話「終わる世界」
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るように“天使”に突っ込む。
はやて達は司達をカバーできるように位置取りする。
「(人一人の“領域”は何かしらの箍を外さない限り“天使”に敵わない。……そこで、対抗する“領域”を個人のものではなく、一纏めにする)」
「(個人の“領域”ではなく、地球、或いは世界そのものの“領域”をぶつける。そのために、地球の、ひいては世界そのものの根源に接続する必要がある……!)」
それは、以前アリサとすずかが言っていた事をヒントにしたものだった。
いくら相手に先手を取られたとはいえ、今いる場所は司達にとって土俵だ。
地の利は司達にあり、その事実が存在する以上、“領域”の強度は上がる。
そこへ、さらに自分達の“領域”を世界の根源に繋げ、神達に対抗するのだ。
「(そのための術式を……!)」
術式の軸となるのは司だ。
天巫女の力は根源に繋げる際に都合がいい。
そこに、とこよ達が一斉に術式で補助する。
これにより、世界の根源に司が繋がり、連鎖的に他の者にも繋げられる。
そうすれば、最低でも安全地帯を作れるだけの“領域”を確保できる。
「これで―――!」
今までに感じた事のない、生命の波動のようなものを司は感じる。
間違いなく世界の根源に繋げられると、そう確信した。
そして、最後の工程を終わらせようとして……
「―――えっ?」
……胸から生えた剣を見て、思考が止まる。
同時に、術式は瓦解する。
動揺の際に司の視界に入ったのは、同じように剣が刺さったシャマルやはやてを庇ったアインス、辛うじて躱したクロノや、剣を弾いたとこよ達の姿。
……そして。
「……ぁ……」
神々に隠れるように後方にいたイリス。
そして、その隣に虚ろな目でこちらを見る優輝の姿があった。
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