第7章:神界大戦
第231話「終わる世界」
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、それ以上に“何が起こるかわからない”という状況なのだ。
それだけ、この一瞬で“領域”が侵されたのだ。
「……母さん?母さん!?」
「まずい……アースラの人達と連絡がつかないよ!」
加え、状況はさらに悪くなる。
即座に転移できず、アースラに残っていた者及びアースラクルーの者達と一切の連絡が取れなくなっていた。
「見てみる!」
何人かで攻撃を迎撃しつつ、司がサーチャーをジュエルシードでアースラのある場所に転移させ、確認する。
本来なら防ぎきれない攻撃も、“領域”を意識する事で何とか凌いでいた。
「……えっ……」
そして、司が確認したアースラの様子は、絶句するには十分だった。
「……墜落、してる……」
「なっ……!?」
サーチャーが確認できたのはそこまでだった。
地球の重力に引かれ、墜落していくアースラと他の次元航行艦。
そして、墜とした下手人であろう“天使”の軍勢だった。
サーチャーはその“天使”達に消され、それ以上の情報はつかめない。
「……宇宙空間で活動するぐらい、訳ないって事か……!」
「……遠隔通信も通じない。おそらく、地球周辺だけじゃなくミッドチルダや他の次元世界も同時に襲われているとみていいな」
神界での戦いがあったため、平静に戻るのは容易い。
一時は取り乱していたクロノも冷静に分析する。
「ぐっ……くっ!司さん!」
「“性質”……!させない!!」
攻撃をギリギリで防いだ緋雪が司に呼びかける。
直後に再び攻撃に晒される緋雪だが、言いたい事は司に伝わった。
“性質”を利用した攻撃。
それが“天使”の後ろに控える神から放たれようとしていた。
すぐさま司が“領域”をイメージして魔力を放出する。
「(理屈を抜いた“力のぶつかり合い”……それが“領域”を使った戦い。……言葉に表現するなら、だけど。理屈がないのだから、本質は表現できる訳ないんだけどね)」
“領域”による攻撃をしてきた神は、全員戦闘関連の“性質”ではない。
故に、物理的な威力はほとんどないため、同じ物理的な攻撃では防げない。
「ぐっ、ぅぅううぅ……!!」
「(いくら“領域”を認識できるようになったとはいえ、それで何とかなる訳じゃない……!このままだと、ジリ貧。何とかしないと……!)」
司を中心に、“領域”を意識して耐える。
だが、それだけでは事態は好転しない。
そのため、緋雪は近くにいるとこよと紫陽に目配せする。
二人もその視線に気づき、理解したように頷く。
「少し時間を稼いで!」
「っ、了解!」
とこよの言葉になのはやフェイト、奏が前に出る。
緋雪もさらに前に出て、攪乱す
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