TURN30 左遷その七
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作戦の計画を進める中でだ。こうグレシアに尋ねたのだ。
「北欧のヒムラーだが」
「ええ。彼がどうしたのかしら」
「北欧で真面目に仕事をしているそうだな」
「そうね。治安回復に務めているわ」
グレシアもそう見ていた。気付いていなかった。
「その様ね」
「いいことだ。やはりヒムラーは政治家の適正もある」
人間のそうした適正は見ていた。ヒムラーのその能力、資質は見抜いていたのだ。しかし彼の裏の顔、本性については全く見えていなかったのだ。
それ故にだ。今は能天気なまでに言ったのである。
「内相の仕事を任せていて問題はない」
「そうね。政治力はあるわね」
「元々軍人畑だがその才能はあるのだな」
「それはいいけれどね」
グレシアもヒムラーの政治力は把握していた。しかしだった。
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