057話 文化祭編・開催2日目(04) まほら武道会・本選開始 その4
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スナさんが元から持っている力ですよ」
「ぬぐっ、貴様……出たり消えたり。はっ…お前あのとき神楽坂明日菜に何かしただろう!?」
「まさか。私は少しきっかけを与えただけですよ」
そう言って温和に笑うがその笑みはやはり含みがあるな。
やはりカレンと同じ系統か?
「どうですエヴァンジェリン……古き友よ。ひとつ賭けをしませんか? 私はアスナさんの勝ちに賭けましょう」
「……何? ……お前の掛け金は何だ?」
「アスナさんについての情報」
「ふん……いいだろう。貴様が何をしようと奴が刹那に勝てるとは思わん」
「いいのかエヴァ。そんな簡単に賭けを提示して」
「構わん。なにを言ってもこいつには袖で返されるだけだからな」
「どうなってもしらんぞ」
クーネルは「では承諾ですね」と相槌を打ってそれではとあることをいいだした。
それは俺にとっても心臓に悪い提案だった。
「そうですねー、ではあの神鳴流剣士のお嬢さんが負けた場合……」
「ん?」
なにやら指を翳すと少しばかり光りだしている。
魔法の予備動作か?
「あなたにはスクール水着を着て次の試合に出て頂きましょう」
「待てぇい!! 何だソレは!」
クーネルは紺色のスクール水着を取り出すと目をキュピーンと光らせてそんなことをのたまった。
仕立ても気合が入っている。なんていったって胸の名前の部分に『えう゛ぁ』と平仮名で書かれているのだから用意していたのかもしれない。
これは着たら会場男子は盛り上がるだろうな。俺はやる気がダウンするが。
しかしあえて俺はつっこませてもらう。
「くくく…なかなか面白いことをいう。次の対戦でその格好のエヴァと戦えと? 悪い冗談だ」
「その割には笑みが取れませんが…?」
「なぁに、お前の性格が今もってある知り合いとドンピシャなので哀れだなと自分に対して嘆いていたところだよ」
「フフフ…そうですか。あなたとはいい友人関係を築けそうです」
「それはできればお断りだな」
「そう言わずにどうですか?」
「えぇい! 私を無視して話を進めるな! すでに私が着るような話を仕出すな!」
俺とクーネルではははと笑いながら対応すると、
「…お前ら、実は仲がいいのか?」
「いや」
「いいえ、まだ」
「くっ…」
それで紛らわすように試合に目をやるとまた高速での打ち合いが始まっていた。
しばらく打ち合っているとアスナはこちらに指を刺しながら、
「ネギ、ちゃんと見ていなさいよ!!」
と、言っているがあいにくこちらにはネギ君はいない。
それでアスナも面を食らっているようだがネギ君の「アスナさーん、こっちでーす。ちゃんと見てますよー」という方向に目をやり、
「と、とにかくしっかり見てなさいよ。私がちゃんとパー
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