056話 文化祭編・開催2日目(03) まほら武道会・本選開始 その3
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ネギ君がなにか決めるようだ」
見ればネギ君の周囲に魔力の珠がいくつか薄っすらと見える。
それをすべて拳に集束させ盛大にタカミチの胸に叩きつけた。
どうやら魔法の射手を拳に集めて放ったようだ。タカミチはまるでトラックに撥ねられたかのように舞台の外に吹っ飛んだ。
「…いや、盛大に吹っ飛んだな。ここまで来るともう魔法の隠蔽とかは関係ないな」
「そんな余裕は今のボウヤには無いだろ?」
「確かに…」
「雷華崩拳…うまく決まったアルね」
古菲がなにか呟いているが、なるほど…それが正式名称か。
そして観客がそれぞれ言い合っている中、朝倉がカウントを始めたがタカミチは少しくらったようだが痛みを感じさせない爽やかな笑みで水の上を歩いてきた。
『高畑選手! あの打撃を喰らってまったくの無傷だ!!』
朝倉の実況もいい所で、そろそろ本腰を入れたのかタカミチはネギ君が動くと同時に次の瞬間には拳と拳のぶつけ合いを舞台外にも構わず続けた。
だが、タカミチは今まで使っていなかった脚蹴りを使いネギ君を舞台の上に戻すと同時に距離も取れたことで居合い拳の射程が出来た為か一気に当てにきた。
それをネギ君は何度も喰らってしまい吹き飛ばされ、実況席にいる豪徳寺というリーゼントの生徒もやっとタカミチの居合い拳に気づいたのか解説をしている。
ネギ君も再び接近戦を試みるが瞬動の欠点ともいうべき一度使うと方向転換が効かないところを突かれて思いっきり足掛けをされてしまい前から転んでしまう。
実戦だったらもうすでにやられている所だがタカミチはわざと攻撃を遅らせてネギ君を逃がしているようだ。
そしてまた居合い拳でネギ君の冷静さを少しずつ削っていっている。
「ふむ…攻守逆転。これは完全にタカミチのペースだな」
「そうだな…。しかし我が弟子ながら情けない。もう少し機転を効かせて攻勢に転じればいいものを…」
エヴァは少しガッカリ気味だが俺個人としてはまったく本気でないとは言え耐えているネギ君を褒めている節がある。
だがタカミチは突然というわけではないが攻撃を止めて語りを始めた。
そしてネギ君の実力を認めたと判断して少し本気を出すといい、両手を下に垂らすように広げた。って!
「む……やはりアレを出す気か」
「アレかぁ…では少しはネギ君を認めたと言うことか。だがこれでさらにネギ君の勝機は減るな」
「え…? それってどういうこと? エヴァちゃんに士郎さん?」
そこで割と近くにいたアスナが語りかけてきた。
それに俺は「すぐにわかる」とアスナを舞台に向けさせた。
そしてタカミチは呟くように「左腕に『魔力』…右腕に『気』…」と言い、両腕を胸の前に持ってきて普通ならお互いの相性から相殺するだろう二つの力を融合させた。
途端、舞台上にすご
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