第百三十七話 肝その十
[8]前話 [2]次話
「そして薩摩の四兄弟もな」
「四人もか」
「四人共かなりの者達だ」
彼等もまた、とだ。英雄は久志に話した。
「だからな」
「それでそっちの名前はどうなんだよ」
「鈴木だ、一が家の名前の文字でだ」
「それでか」
「一久、一弘。一義、一家という」
「それで四兄弟だな」
「そうだ、この四人もだ」
鈴木家の彼等もというのだ。
「これからはだ」
「使っていくんだな」
「俺達だけではな」
自分と十二人の仲間達だけではとだ、英雄は久志に話した。
「とてもな」
「国を治めることもな」
「戦もだ」
「出来ないな」
「だからだ」
「浮島の人材も使っていくんだな」
「これまでもそうしてきたが」
英雄は久志にさらに話した。
「今もだ、そしてだ」
「これからもだよな」
「そうしていく」
「そうだよな、それはこっちも同じだよ」
「頼りになる人材を使っているな」
「そうしてるさ、それでな」
久志はレモンティーを飲みつつさらに話した。
「政も戦もやっているさ」
「そうか」
「ああ、そしてな」
「ことを進めていってか」
「ローマ帝国みたいになってきたぜ」
久志は笑顔でまたこう言った。
「有り難いことにな」
「それは何よりだな」
「ああ、ただな」
「それでもだな」
「まだまだ敵もいてな」
「大変だな」
英雄は久志に問うた。
「そうだな」
「そうなんだよ、これからその話をするな」
「その話を聞く為に呼んだ」
「だよな、お互いに話をしてるしな」
「これから聞かせてもらう」
英雄もミルクティーを飲んでから答えた。
「是非な」
「それじゃあな」
久志は英雄のその言葉に頷いた、そのうえで話そうとしたが。
ここでだ、英雄に対してこんなことを言った。
「ちょっと思うけれどな」
「どうした」
「いや、お前今ミルクティー飲んでいるよな」
「美味い」
「何か飲むものが一定しないな」
「そうか」
「お前コーヒーも飲むしな」
そうしてというのだ。
「こうして紅茶も飲むよな」
「そうだな、俺は別に飲みものは何派ということはない」
「飲みたいものを飲むんだな」
「そうした主義だ」
「そうか、まあそれを言えばな」
どうかとだ、久志も言った。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ