054話 文化祭編・開催2日目(01) まほら武道会・本選開始 その1
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強くなりますね」
「ああ。いつかは追い抜かれてしまうだろうな…」
そうしみじみ俺は言った後、
「…さて、次はクーネル・サンダースの試合だな」
「士郎さんはあの方の正体が知りたくて参加したのでしたね」
「ああ。まぁもう正体は知っているからしいていうなら参加した真意といったところか?」
「正体を知っているのですか?」
「知っている。ああ…そういえば話していなかったな。奴は図書館島の時に現れた奴のことだ。本当の名は―――…」
―――まだ秘密にしておいてくれませんか?
気配も感じさせずに奴は俺達の後ろに現れた。
刹那はすぐに戦闘体勢を取ろうとしたが俺が手でそれを止めて、
「相変わらず神出鬼没だな。クーネル・サンダース…」
「ふふふ…さすがは衛宮さん。まったく動じないとは驚きました」
「殺気がないのだから一々反応してもしかたがないだろう? それで…? 俺をこの大会に焚きつけた理由を聞かせてもらえないか?」
「たんに面白そうでした、からという理由はダメでしょうか?」
「…捻り殺すぞ貴様…?」
「怖いですねー…それでは私は次の試合ですので退散します」
すると奴はまたしても一瞬で姿を消した。
まったく…いちいち神経を逆撫でしてくるな。本気で殺意が沸きそうだ。
気づくと刹那はとても引き攣った顔をしていた。
理由を聞くと俺と奴の間で火花が散っていて話しかけられなかったそうだ…。
なんでさ?と呟きながらも奴の戦いを観戦することにした。
…結果から言わせてもらおう。二回戦目。奴…クーネル・サンダースはある意味反則だ。
大豪院ポチという一般人の格闘家も勢いはよかったが所詮は表の世界の人間。
奴に敵う道理もなく最初はラッシュの嵐をお見舞いしていたが涼しい風が吹いたがごとくただのカウンター掌底一発で地に沈められた。
ただそれだけなら目を瞑ろう。だがやはりあの分身体は卑怯以外の何者でもないだろう?
攻撃しても通用するどころかすり抜けてしまうのでは話にならない。
最後にネギ君に向けて視線を向けるところやはりなにかを企んでいるように感じる。
…まぁそれはそれとして今はまだ戦わないのだから流しておこう。
お次は第三試合、楓と中村達也という武道家との試合。
ここで噂になり始めている『遠当て』―――いわゆる気弾を中村達也は放ち周囲は「本物か!?」とか「どうせCGだろ?」とかで盛り上がっていた。
だが楓は縮地を使いまたあっけなく第三試合も終了した。
ここまでは順当に進んできたところだろう…。
だがお次は古菲と龍宮との戦いだからまた騒ぐことだろうな。
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