054話 文化祭編・開催2日目(01) まほら武道会・本選開始 その1
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なん気にせんでえーってのに。そうは思わんか? 士郎の兄ちゃん?」
「…ん。しかしやはり人の目もある。だから小太郎、間違っても獣化はするなよ?」
「わかってるって。にしても士郎の兄ちゃんはいつもの赤い格好はせんのやな」
「あれは一種の自己暗示…心構えの問題だ。このような表向きの場に戦場のものを持ち込むわけにはいかないだろう? そしておそらく分かるものには気づかれるほどの魔力が籠もっているから表沙汰に出すものでもない。だからこれだけで十分だ」
「ま、それでもいいけどなぁ。戦う時は手加減せぇへんでな!? ネギもいいきったんやから!」
「極力努力はしよう。俺の本来の戦いは剣術だからな。あまり期待はしないことだ」
それでアスナとタカミチがなにか会話をしていたのでなにかと思ったがそこで朝倉の声が響いてきた。
そこには朝倉とともに超鈴音もいて一緒にこの大会の説明をしている。
俺は方耳でそれを聞きながらもタカミチに話しかけた。
どうやら刹那も先に話しかけていたようだ。
(タカミチ、刹那…超鈴音についてはどうだ?)
(いや、今のところは動機や目的が分からない以上は様子見だね)
(そうですね。現状は偵察が限界でしょうね…)
(それよりタカミチ、やはり今はネギ君の方が気になるようだな? 顔を見れば分かるぞ?)
(ん? そうかい? まぁ、確かに今はネギ君との試合に気持ちが行っちゃっているかもしれないね)
(そうか…………まさか、アレは使わないよな?)
(さて、どうだろうね? どの道はネギ君次第だね)
(はぁ…たまにタカミチは童心に戻る時があるな…加減はしておくことだな)
それでタカミチとの話は終わりまた監視の目を向けていた。
そこに話についていけていなかったのか刹那が話しかけてきた。
(士郎さん、“アレ”とは一体…?)
(俺からは話せない。だがそれを使えばそれこそただの一般人なら余波だけで吹き飛ぶ…)
(はぁ…?)
(まぁどうせタカミチの事だ。本気ではないにしろ使うだろうからその目で見ておくのもいい経験だぞ)
(わかりました)
そしてやっとのことすべての説明が終わり俺達選手全員(エヴァは未だにいない)は闘技場控え席に通された。
だが覚悟はしていたがやはり観客が大勢いるこの場でほぼ全てといってもいい裏の世界の関係者が試合をすると考えるとまた頭痛がしてくる。
ほんとうに温すぎるのではないか!? と叫びたい衝動をなんとか抑えつつ俺は控え席に座る事にした。
『ご来場の皆様、お待たせ致しました!!只今よりまほら武道会・第一試合に入らせて頂きます』
そこに選手及び観客すべてに語りかけるようにマイクを持った朝倉が大声を上げた。
同時に能舞台の上に小太郎と佐倉が姿を現した。
だがやはり見た目ただの学生である二
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