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ULTRASEVEN AX 〜太正櫻と赤き血潮の戦士〜
4-2 マリアのロケット
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ーフェイスが得意そうに見える彼女だが、大神はアイリスがそうだったように、さすがにこれには何か抱え込んでいると読んだ。
「なぁ、マリア。何か気になることがあるなら、なんでも相談してほしい。これでも俺は君たち花組の隊長なんだ…」
そう言いかけたところで、大神は何かを蹴った感覚を覚え、足元を見下ろした。
(これは?)
金色の丸い何かが、ひものようなもので繋がれている。ロケットペンダントだった。
「それは!」
大神がそれを拾い上げたのを見て、思わずマリアの口から強めの声が漏れ出る。
「もしかしてこれを探していたのかい?」
「え、ええ…」
「済まないな。蹴ってしまって。はい」
マリアは、大神が拾い上げたそのロケットペンダントを受け取る。
「いえ…ありがとうございます」
「それは、お守り?」
大神にそう問いかけられたマリアは、少しの間をおいてから頷いた。
「お守り…そうかもしれません」
「そうか…」
「では、私はこれで」
マリアは結局この時も笑みの一つも見せず、暗い顔のままだった。あのロケットペンダントが、何か関係しているのだろうか。気になった大神だが、その時は場の雰囲気もあって何も聞き出せなかった。



なんとか見つけることができた。ほっとしたマリアは、部屋の前にてタオルで頭を拭いているカンナを見かける。
「おう、マリアじゃねぇか」
「カンナ、もしかして風呂上り?」
カンナの体から湯気が出ているのが見えた。さっき大神たちと組手をしていたと言っていたから、それが終わって汗を流していたのだろう。
「まぁな。なかなかいい汗かかせてもらったからな。隊長とジンには感謝だな」
カンナは大神たちとの組手に満足しているのが見て取れた。しばらく会っていなかったが、変わらず体を動かすのが大好きな彼女のままで、やはり安心させられる。
「そうだ、久しぶりに会ったんだしよ、お前の部屋で話そうぜ」
マリアはその誘いを受け入れ、自室にカンナを迎え入れた。
「相変わらず殺風景だねー…」
「ふふ、そういうあなたは昔通り口が悪いわね」
彼女の部屋は、数冊ほどの本が乗っている木製の机一式と寝具…必要なものしか用意されていなかった。ぬいぐるみがたくさんのアイリスや、実家が大企業故にゴージャスな飾りつけであふれているすみれと異なり、彼女のストイックさを物語っている。
「でもよ、驚いたもんだぜ。花組に男の隊長だもんな。……マリア、あの隊長のこと、どう考えてるんだい?今は副隊長って立場なんだろ?」
「…私は元々人に命令を下すタイプじゃなかった。だから隊長交代について不満はない。ただ、まだ彼を隊長として認めるべきか、まだ判断しかねるわ」
「マリアは理想が高いもんな」
「そうね…そうかもしれない」
窓の外を見つめながら、マリアはおもむろに、大神
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