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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
052話 文化祭編・開催1日目(02) 武道大会開催
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参加するのか!)

俺の視線に気づいたのかクーネルはフード越しから笑顔を浮かべながら俺に「あなたは出ないのですか…?」と挑発してきた。
…そうだな。奴の真意を知るのもいいかもしれん。
いいだろう、参加してやる。

「ネギ君…」
「は、はい? なんですか」
「前言撤回だ。俺もこの大会に出る理由が出来た。だから出場することにする」
「え、えええええ!?」
「本気なの、シロウ!?」
「ああ、すまない姉さん、ランサー。俺はある人物の真意を確かめるために出ることにした。今から手続きを済ませてくる」
「ずりーじゃねぇか!?」
「まぁそういってくれるな。俺も最初は出る気はなかったのだから…」

ランサーの文句を方耳で聞きながら俺はガンドルフィーニ先生へと連絡を取った。

『どうした衛宮?』
「いえ、自分も少し事情が出来まして偵察がてら武道会に出場しようと思いましたのでその報告を」
『高畑先生に続いて君もか。理由は聞いてはダメかい?』
「もちろん超鈴音の事も調べるつもりですが、それ以外に敵か味方か分からない奴が選手の中に紛れていたのでそいつを見張っていようかと…」
『そうか。わかった…ただしあまり派手に動くなよ? 超鈴音はなにを企んでいるかわからないからね』
「心得ています。武器は禁止されているのでそこまで本気は出すつもりはありませんから」
『了解した。明日のシフトも立て直しておこう』
「ありがとうございます」
『それではなにかわかったら報告を頼むよ』
「はい」

電話を切ったときにはまた超鈴音が話を始めていた。

「ああ、ひとついい忘れていた事があったネ」

それはまるでネギ君を大会に出場させたいという甘い蜜の言葉。
25年前にネギ君の父であるナギ・スプリングフィールドがこの大会に出場して優勝したというもの。
それでやはりネギ君の目の色が変わり急にやる気を出したみたいに出場を決意した。
父を追う…か。まるで俺のようだな。ネギ君には俺のようにはなってもらいたくないなと思いながらも手続きを済ませた。



そして予選大会は始まった。
D組は龍宮、古菲で確定だろう。木刀を使った選手もいたが刃物ではないので本戦時には俺もなにか使うかな?
E組も楓と小太郎が勝ち上がるだろう。分身対決していることからもう他の敵は相手になっていないようだし。
C組はアスナと刹那か。まぁ、あの勢いならまず負けはしないだろうな。二人で協力して殲滅しているし。
F組はタカミチとエヴァ。……まったく負ける要素が見つからん。すでにタカミチの居合い拳の独断場と化しておりエヴァは寛いでいる。
そしてB組はネギ君とクーネルが勝ち上がったようだ。ふむ、やはりきな臭い笑いを浮かべていて腹が立ってくる奴だ。

…さて、見物もいいがよ
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