050話 幕間2 従者達の修行(後編)
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ならさっさと言った方が見の為だぜ」
「いえ、そこまで根詰めてはいないのですが…ここでの修行は……その、寒すぎませんか?」
「…ああ、そうだろうな。なんせ今俺達は極寒の地にいるんだからな」
そう、現在刹那とランサーはまだネギ達には早いというエヴァの判断の元、別荘のあるボトルシップとは別に、今はさらに地下にあるエヴァの古城とも呼べる『レーベンスシェルト城』。
そこには城を中心に、四方に熱帯ジャングル、極寒地帯、砂漠地帯…他にも様々な修行地帯施設が存在していて現在ランサーの言うとおり二人は極寒地帯のある雪山にいるのだ。
エヴァの言いつけで、
『まずは七日間、気でも術でも使っていいから絶え凌いでみろ。余裕が在るならば修行しても構わん。ちなみに自給自足がもっとうだ。雪山でなにかはいるかもしれないが入手は困難だと思え。戦場ではいつ食事を出来るかすらも分からんのだからな。あ、そうそう。刹那は常に翼は出して行動しろ。雪山では翼は吹雪の前では何の役にもたたんという事をその身で体験しろ。以上だ』
…と、いうランサーはともかく刹那にとっては地獄の特訓が成されてしまった。
事実、今現在進行形で吹雪真っ只中で既に翼は固まって使い物になっていない…。
気で全身を覆って耐寒の対策はしているがやはり寒いものは寒い。
…実言うランサーもルーン魔術で凌いでいるものの半ば受肉している為に何の準備もなしに半袖で着てしまった事を少し後悔している。
アロハシャツ姿で極寒の地を立つランサーの姿はとてもシュールであった。
「…ん。さて、そんじゃさっさと始めるとすっか。まずは寝床の準備だな」
「そうですね…気も無限ではありませんから節約して使っていかなければ後が痛いですし…」
「こういう時に士郎の魔術を羨ましく思っちまうぜ。その気になれば投影で各種機材は作っちまうし錬鉄魔法っていったか? そいつを使えば耐寒、耐熱、耐電なんでもありだからな。呪い受けてもこう、あの魔女の短剣をプスッとな…」
「言えていますね。今思うと士郎さんの魔術は戦いだけではなく生きていくのにも有効ですね…火を起こすのもライター要らず。
………不毛ですね。空しくなってきますからこの話はもう止めにしましょう」
「そうだな…ない物ねだってもしかたがねぇ…。たかがこの程度の雪山…七日間、耐え切ってやろうぜ」
「はい。頼れるのは自身の力のみですね」
二人は(ランサーの方はどうかは知らないが…)初めての体験をまるで悟ったかのような表情になり挑んでいった。
ちなみにランサーはイリヤからの魔力供給は最低限しかされておらず、アーチャーのようにクラス別能力である“単独行動”すらも無いために半分受肉しているからギリギリ助かっているようなものだ。だからなにかを摂取しなければいつかガス欠にな
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