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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
048話 学園祭編・準備期間(04) 超の企みと学園祭前夜
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は『神木(しんぼく)蟠桃(ばんとう)』と言う強力な魔力を秘めた魔法の樹であり22年に一度の周期でその魔力は極大に達して外へ溢れ出し、世界樹を中心とした6ヶ所の地点に強力な魔力溜まりを形成する。
その膨大な魔力が人の心に強く作用し、世界征服。百億円欲しい。ギャルのパンティおくれとか、俗物な願いは叶わないがこと告白に関する限り、成就率120%と言う呪いと呼ぶに相応しい現象を引き起こしてしまうのじゃ。
本来なら来年に発生する事態であったが、異常気象のせいか1年早まり今年発生する事になってしまった。そこで今回の緊急招集となった訳じゃな」

それからも学園長や刀子先生、明石教授による説明が行われていたが、それとは別に俺と姉さん、ランサーは顔を少し真剣にさせながら念話をしていた。

《姉さん、ランサー…これは…》
《ああ、そうだな。まるで聖杯のようだぜ。一見お気楽な話だが正常に起動している以上あの汚れた聖杯より厄介な代物だぜ》
《そうね。これを利用しようとしている者もきっといると思うから気をつけなければいけないわ》
《呪いって時点で余計な…》

「そういうことじゃ。マジでマズイのは学祭最終日じゃが、今の段階からそれなりに影響が出始めておる。生徒には悪いが、この6ヶ所で告白が起きないよう見張って欲しい」

そして学園長の話が一段落ついたところでふと視線に気づくとそこにはなぜか相坂がいて別に放っておいても大丈夫だろうと思ったがそれとは別に俺の解析の目が機械物を探知して懐から出すようにナイフを投影して徹甲作用を用いてそれに向かって投擲した。相坂には事前に下がれと念話はしてある。
気づくと神多羅木先生も無詠唱で風属性魔法の刃を放っていた。
着弾はほぼ同時で機械は迷彩がとけて俺と神多羅木先生の攻撃により粉々に砕け散っていた。

「魔法の力は感じなかった…機械だな」
「生徒か…やるなぁ―――人払いの結界を抜いてくるとは」
「ウチの生徒は侮れませんからね。しかし衛宮君もなかなかやりますね。おそらくあれに一番に気づいたのは君だと思うよ?」
「そうですか? 明石教授…自分は神多羅木先生の方が早かったと思いますが…」
「いや佐倉が気づかなかったら俺も反応が遅かっただろう…」
「追います!」

一瞬呆気に取られていたようだがすぐにガンドルフィーニ先生、高音、佐倉が機械を操っていた人物の捜索を開始してその場から姿を消した。
そして最後に学園長の、

「さて…たかが告白と思うなかれ! コトは生徒達の青春に関わる大問題じゃ。ただし魔法の使用にあたってはくれぐれも慎重に! よろしく頼むぞ!」

という声によってその場で全員解散となり人払いの結界が解けたのだろう…一般の生徒達が増えだしてきた。
それで次々といなくなっていく中、俺達も解散
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