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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
047話 学園祭編・準備期間(03) 年齢詐称薬の悲劇
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変化しているようだった。
なんか視界が低い気がする。まぁそれはいいだろう。
今気になっている事は別にある。なにか大事なものを失ったような喪失感が…。
それになにか皆の注目する視線が想像より違うような?

「な、な、な……カモミール! あなたシロウに一体なにを飲ませたの!?」
「そうやでカモ君! 士郎さんに後でお仕置きされてまうで!?」
「お、おかしいっすね…? しかし、これはこれでいいんじゃないっすか…?」
「カモさん!」

なにか、反応が盛大だな。もっとこう「おおー…」という言葉が出ると思ったが、
それでなんでそんなに皆は顔を赤くしてアスナに至ってはカモミールをそんなに握っているのだろうか? 中身が出るぞ?

「みんな、一体どうし………ん? なんか声が高いような…どう考えても俺の声ではない…」

そう、なぜか声が高い…。それにより俺の警報が鳴り響きだす。そしてどっと嫌な汗が流れ出す。
誰か、なにか言ってくれ…。正直言って不安しかないのだが…。その悲痛な視線は止してくれ!
姉さん! アスナ! このか! 刹那! ついでになぜか視線を逸らしているネギ君!
なにか言ってくれ…!
そしてやっと俺の心情を理解してくれたのか騒いでいた一同は真剣な顔つきになって、

「…ねぇ、シロウ。あの薬を飲んでからなにか違和感を感じないかしら?」
「あ、ああ…正直に言えば今もなお感じている…まるで自分の体ではないような…というか、そのいつもより優しい声はなんだ、姉さん?」
「そうね…。まどろっこしい言葉じゃ余計不安にさせてしまうわね。コノカ、鏡台を用意!」
「はいな!」
「なぜに鏡台…?」

鏡台を用意する意味があるのだろうか? それほど変わって…いるのだろうな? なぜか涙腺が緩んできたのは嘘だと信じたい。
そして俺の前に鏡台が置かれようとしている。
なぜか置かしてはいけないと俺の危険予知センサーが訴えている。
だが現実は俺に鏡を見ろと強制してくる。
そしてついに見てしまった。
そこには銀髪のこのか達と同世代っぽい“少女”がぶっきらぼうな表情をしながら佇んでいた。
もう一度言おう。“少女”が鏡に映っていた。
まず髪だが今までの髪型と違いセミロング…。
肌はなぜか姉さんに近いくらい白くなっていた。
身長はなぜかアスナ達と同サイズ。それにより着ていた服が思い切りダボダボで半分以上脱げていた。
……そこまでは、まぁよくもないがどうでもいいとして今は保管。
だがどうしても放っておけないのが見た目は遠坂以上姉さん未満くらいの自己出張をしている胸…、代わりに感覚からしてなくなっている男の大切な場所。

「ほう…俺は女になったのか。そうか、そうか」
『………』

無機質ながらも女性の声が自覚させてくれる。
一同
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