046話 学園祭編・準備期間(02) 幽霊騒動と使い魔の契約
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っていて俗に言うポルターガイスト現象を起こしてしまっていた。
やばいやばいやばい!!
もうこの際周りは混乱しているのだから錬鉄魔法を使い無理にでもここから連れ出そうと試みようとしたが、
「除霊銃、発射―――ッ!!」
誰の命令かも知れない大声が上がりそれは俺の前でなぜか放心状態になっている明石に放たれ俺はとっさに明石を守り直撃を受けてしまった。
「がっ、ぐっ……」
なんて威力、だ…物理攻撃力も入っていたのか?
意識が朦朧とする中、相坂に目で逃げろ! といって俺は地面に倒れた。
このかやネギ君達があわてて駆け寄ってくるがここで気絶するわけにはいかない。
だから即座に俺は鞘に魔力を流して回復を試みる。
その間にもカモミールに依頼を受けたらしい龍宮と刹那が相坂を追っていく光景が見えて……なぜかそこで俺の中でなにかが外れる音がした。
「属性、付加、“風王” ……魔力、装填――全魔力装填完了……」
「え!?」
「士郎さん!?」
クラス中が混乱している中、俺の行動を気づいたものは駆け寄ってきたネギ君、アスナ、このか、朝倉、ほか関係者数名…遠見でエヴァに茶々丸。
それならば遠慮はいらないだろう…。なぁ、衛宮士郎?
心の中でささやき声が聞こえてくる。
相坂は俺が守るといったのだ。ならば責任を持って守ってやろうではないか。
工程を速やかに済ませていき風属性の魔剣を身に纏う。
そして俺は何もなかったかのように立ち上がり自分でも分かるくらいの暗い声で、
「彼女は悪霊などではない…寂しがりやでただ友達が欲しいだけの善良なこの3−Aのクラスメートだ…それだけは伝えておく」
…そう、それだけ伝えれば十分だろう。俺は風の属性効果である魔力放出と瞬動を併用し一瞬で教室から飛び出して刹那達が追っていった場所に向かった。
◆◇―――――――――◇◆
Side ネギ・スプリングフィールド
士郎さんは怒りを顕わにしながらそれだけ伝えるとまるで風が吹いたかのように一瞬で教室から姿を消していた。
やっぱり、さっきの日記内の『友達』っていうのはそういうことだったんだ!
僕ももっと早く気づいていれば…!
そこに師匠が話しかけてきた。
「…士郎の奴はここに来た時からすぐにアイツの存在に気づいて暇さえあれば話し相手になってやっていたんだよ。アイツは今まで誰にも気づいてもらえずにずっと独りだったからな。お人好しの士郎の奴はそれが放っておけなかったんだろうな?」
「そんな…! 今までそんな話一度も…」
「話せるわけないだろう? ただでさえ幽霊なんて存在は珍しいものだからな。オカルトなどの
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