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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
044話 魔法世界での一時とネカネの片思いと…
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の鍛冶師からはどうやってこのようなものを作ったのか聞かれたが話すわけもいかないのでタカミチと一緒に「企業秘密です」と受け応えしておいた。
そして外に出るとたまっていた息を一気に吐き出した。

「どうしたんだい、士郎? やっぱり緊張したのかい?」
「ああ、まぁそれもあるんだが…ああいう場所はどうしても魔術協会と被ってしまいまるで死刑台に立たされている気分だったよ」
「あー…そうか。それは悪いことをしたかな?」
「いや、大丈夫だ。こちらでは魔法も隠匿されていないようだから投影を見せなければそうは捕まらないだろう。アーティファクトの力ともいっておけばそれで済む話だしな」
「そうか。士郎のアーティファクトは士郎の心象世界とリンクしているから何度でも武器を取り出せるんだったね」
「そういうことだ。さて、用は済んだことだしまだゲートが開くには後一日あるのだろう? これからどうする?」
「そうだね…観光でもするかい?」
「それもいいか。お土産を買っていくのもいいし…」
「よし、それじゃ…」

タカミチが話を切り出そうとした時、こちらでも使えるらしい携帯がなった。
それにタカミチは出てみると次第に真剣な表情になってきた。
そして携帯を切ると、

「すまない、士郎。観光は後でいいかい? 仕事が入った。どうも麻薬取引の現場をおさえたという話ですぐに向かって欲しいとの事だ」
「そこは…?」
「ここからちょっと遠い場所だ。転移ポートまで時間もかかるから士郎はここで―――…」
「水臭いぞタカミチ。“来たれ(アデアット)”…」

俺は『剣製の赤き丘の千剣』を発動してその上に乗った。
カードのオマケ効果で自然と俺の姿はいつもの聖骸布の外套を纏った姿に変化していた。まったく便利なものだ。
そしてタカミチに手を伸ばし、

「乗れ、これならすぐに向かう事が出来る。時速はおそらく先ほどの飛行船より早いだろう」
「士郎、ありがとう。では向かうとしようか。場所は僕が案内するよ」
「了解した。では飛ばすぞ!」

タカミチを乗せてすぐに千剣で空を駆けて、何度も飛行船を追い抜きながら目的地に向かった。
そして麻薬組織を壊滅する際に使った俺の固有技法『錬鉄魔法』―――結局、いい名が思いつかず姉さんとエヴァがこれに決めた(他の魔法使いにはこれで通せとのこと)―――で、
タカミチが使う『咸卦法』とともにたった二人ですぐに制圧したことから『最強コンビ』の名を轟かせてしまった。
その後、またいくつかの組織を制圧して観光は出来なかったもののなんとかお土産は買えたので良しとしてゲートを通り地球に戻ってきた。


◆◇―――――――――◇◆


そして帰りにまたお土産も持参してネカネさんのところに向かうとちょうどネギ君の手紙が届いていたらしく
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