044話 魔法世界での一時とネカネの片思いと…
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いませんか? 領主と直接会われるなんてとてもすごいことですから」
「あ、ああ…」
それで俺は接客対応の人と握手をした後、気恥ずかしくなりすぐに空港から出た。
そしてやっと一息ついて、
「はぁ…なぁタカミチ。今更だが俺はそんなにすごいものを作ったのだろうか?」
「当然だよ。瞬間的に魔法を切り払うアーティファクトなんてそうそうお目にかかれないし…
切れ味、強度もおそらく世界ではトップクラスのものだと僕は聞いているからね。あくまで試作の段階の話だけど…」
「おいおい悪い冗談だろう? では本作りをしたものは評価はそれ以上ということになってしまうのか?」
「おそらく、ね…いやぁ、領主の驚く顔を見るのが楽しみだよ。ところで士郎、もう体の方は大丈夫になったかい?」
「ああ。回復に魔力を集中させたから少しばかり魔力不足がちだがもう通常の動作は問題ない」
「そうか。しかしすごい回復力だ。鞘の恩恵はすごいね」
「まぁな。それとこれ以上はこの話は帰るまで禁止にしよう。さすがに気づかれたらたまったものではない」
「そうだね。それじゃこちらでも飛行船が手配しているはずだから行くとしようか」
「ああ」
その後、飛行船に乗って俺とタカミチはゲートの近くにあったメガロメセンブリアの街のさらに中心にある首都に向かい領主が待つ城まで向かった。
そこでもやはりタカミチは有名なようで歓迎を受けていた。
そして代表の間まで通されて色々身体チェックされていたがなんなく通された。
だが、やはり国の代表ともあり命が狙われる危険性もあるので何重にも張られた防御結界で間は封鎖された。
領主自身も顔は見せてくれないが先に送られていた俺の作成した武具達をえらく評価してくれた。
「これでさらに世界の安定と治安を守っていける事が出来ます。感謝しますよエミヤ殿」
「いえ、もったいなきお言葉…しかし自分の作成したものを評価していただき感謝します」
「いいですよ。それより契約のサインを致しましょうか。あなたほどの実力ある鍛冶師はぜひとも我が国の力になることでしょうから」
「…はい」
そして直々に契約のサインももらい俺はいくつか条件付きでメガロメセンブリア専属の鍛冶師の一人となった。
その条件というのは、タカミチ同様にまず人助けと職務を優先したいから依頼がある場合、時間がかかっても構わないかという物。
それに領主は快く了承してくれた。
さすがに俺のプライベート時間も裂かれたらたまったものではないからな。
どうやら隣にいるタカミチも誇らしげだが、しかしどうも俺はやはりこのような場は合わないと思った。
まるで魔術協会に突き出されているようで心を落ち着かせることで精一杯だったからだ。
その後も武具の説明などの資料を黒塗りの部分も多々あるが渡したり、何名か
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