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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
042話 タカミチの相談。士郎、ウェールズへ
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二人でしみじみと感傷に浸っていたがそこに姉さんの叱咤の声が聞こえてきたのでそれで俺たちは会話をやめた。
それから姉さんはランサーを引き連れて買い物にしに行った。
だから俺も皆の方へと向かった。
向かってみるとネギ君は大階段のテラスに座ってなにか思いに耽っていた。
その場に残っていたアスナ、このか、刹那、カモミール達は俺の気配に気づくとすぐに近寄ってきた。

「士郎さん! 昨日は大丈夫やったの!?」
「そうよ、士郎さん! なんかわからないけどぐったりしていて一向に起きる気配がなかったから心配したんだよ!」
「そうっすよ! 旦那ほどの強者が気絶しちまうなんてなにが起こったのか!」
「…お体は平気ですか?」

三人+一匹は一気に話しかけてきたので少し驚いたがすぐに落ち着きを取り戻して、

「ああ、大丈夫だ。昨日はただの魔力枯渇で俺と姉さんは倒れてしまっただけだからな」
「二人ともですか!? 一体なにが…!」
「それは後で説明する。それよりネギ君は大丈夫なのか?」
「あ、そうだった。ネギの奴、昨日に村の人達を石化したヘルマンっていう悪魔と戦っていたのよ」
「なに…?」

詳しく聞いてみるとヘルマンという悪魔はネギ君の過去の傷を開いてしまい、それに伴い魔力暴走を起こしてなぜか一緒にいた小太郎に助けてもらわなければ自滅していたかもしれないということ。
それと調子を取り戻したネギ君達を尻目に捕らえられていたこのか達は脱出に成功しそれでネギ君達の勝利に貢献したという。
だが俺がひどく注目した点といえばアスナの『魔法無効化(マジック・キャンセル)』能力にひどく関心が向いていた。
このかと同室だという点でおかしいとは思っていたがまさかそのような力を秘めていたとは…。
今までのエヴァの魔力障壁突破や石化の魔法を受けても石化しないという光景を見てきた俺は納得という感じで頷いていた。

「そんなことがあったのか」

だが、今は特に気にしない振りをして無言でネギ君の方へと振り向くといつの間にか小太郎がいてネギ君と言い争いをしていた。
それとなにやらネギ君はこれからのスタイルは『魔法剣士』…ではなく『魔法拳士』になることに決めたそうだ。
目標が決まったことでよきかなと思っていると二人は俺がいることに気づいたらしく近寄ってきた。
特に小太郎は、

「士郎の兄ちゃん! こっちの学園長が長さんにかけ合ってくれて謹慎が解けたんや! だから前の約束守ってもらうで!」
「ふむ、鍛えてやるという件か。いいだろう、俺もこちらではなにかと忙しい身だが手伝ってやる。
それと今はもう仲間であるランサーもきっとお前のことは気に入るだろうから俺ができない場合は相手をしてもらえ。あいつは、俺よりも強いからな」

“俺よりも”を強調して言って
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