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ヘタリア大帝国
TURN29 開戦前夜その九
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「四国じゃ大怪獣と人が一緒に暮らしてるそうだし」
「ああ、あのことね」
「うん。四国に送っている諜報員から連絡があったけれど」
「それいけそうだよ」
 あっさりとだ。ミーシャはこうカテーリンに答えた。
「巫女を使えばね」
「あそこの原住民の巫女を?」
「そう。あの娘の力を使えばね」
「じゃああいつの出番なの?」
 カテーリンはミーシャの話を聞いているうちに憮然とした顔になった。
 そしてそのうえでだ。こう言うのだった。
「あいつのあのクローン技術で」
「あれなら髪の毛一本あればクローンが造られるからね」
「それはわかってるけれど」
 だがそれでもだとだ。カテーリンはその憮然となった顔でミーシャにこう話した。
「私あいつ嫌い」
「じゃあニガヨモギはそのまま?」
「それは駄目。あの力とスノーさんの力があれば」
 どうかというのだ。

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