TURN29 開戦前夜その八
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ど直接戦争はできない」
ドロシーはこの事実を指摘した。
「同盟国だから。一応」
「同盟国っていうならソビエトもだけれどね」
キャロルの顔がここでまた曇る。
「まあ向こうも一時的なものだって割り切ってるけれど」
「私達の最大の敵はソビエト」
またドロシーが言った。
「日本でもエイリスでもない」
「正直カテーリンは何とかならないかしら」
ハンナは顔はそのままだが声を曇らせてきた。
「共有主義になったらガメリカは終わりよ」
「ったく、ロシアの兄妹は前からいけ好かない奴等だったけれどね」
アメリカ妹も自分の席で腕を組んで困った顔を見せる。
「今は余計にね」
「ええ。最早放ってはおけないわ」
ハンナのその青い目が光った。
「日本を尖兵にしてね」
「あの国とは全面戦争しかないから」
四姉妹の中で最も温厚なクーもソビエトに対しては覚悟を決めていた。
「だから」
「日本との戦争の次が本番よ。いいわね」
ハンナは他の姉妹の面々とアメリカ妹にこう告げた。
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