039話 記憶を見た皆の反応
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でかい歯車が幾重にも浮かび上がってアーチャーを中心に無限ともいえる剣が荒れ果て炎が燃え盛る大地に突き刺さっていた。
◇
「なんて、悲しい言葉…そして悲しい世界。これが士郎さん、いえ英霊エミヤの宝具なのですか!?」
「そうだ。本来俺が使える魔術はこれ一つだけ。
己の心象世界を外界に写しだす古来より精霊・悪魔の領域を指す人が持つに過ぎた“秩序”。
俺達の世界の五つの魔法に最も近いといわれる大禁忌と称された魔術における“究極の一”。
すべての剣を内装する世界…固有結界『無限の剣製』…
そして俺が使える強化、解析、変化、投影とその他の魔術すべてはこれから零れ落ちたただの副産物に過ぎない。
こと『剣』にのみ特化した魔術回路。これが俺の…そして英霊エミヤのあり方のすべてなんだ」
「…そうだったのか。だからお前は即座に魔力を一から組み上げて半永久的に武器を残すことが出来るというわけか」
「シロウノ魔術ハデタラメダナ…世界ヲヌリカエチマウナンテ…」
《でも、シロウと英霊エミヤの詠唱と世界は違うわ。まだシロウはエミヤには至っていない…いえ、絶対に至らせない! 私が一人になんかさせないわ!》
「ウチも…こんな悲しい世界、絶対に嫌や!」
《だからシロウのためにも、手伝ってくれる? 二人とも…》
「「はい!」」
姉さんの言葉にこのかと刹那はすぐに反応して言葉を返していた。
「なにやら恥ずかしいものだな…こんな破綻している俺に二人はついてきてくれるのか?」
《シロウ…二人の決意を無益にする言葉は慎みなさい》
「わかっているさ。しかし…」
《それも承知で頷いているんだからもう二人はシロウ以上に頑固よ?》
「…………」
《異論はない様ね? それじゃ続きを見せるわ。この後は私もあまりの出来事にアーチャーの言葉は耳に入ってこなかったからもしかしたらなにか言っているかもしれない…》
◇
記憶は再生されアーチャーはバーサーカーに無限の剣を突きつけたが姉さんには一切手を加えなかった。
マスターを倒せばそれでケリはつくというのに、だ。
そしてバーサーカーの命を六度奪いそれでも再生しようとしているバーサーカーを前に、先に魔力がつきたのかアーチャーは姉さんに向けて髪が前に下りて今の俺と同じ顔で俺達には一度も見せなかった笑顔を作り、
―――また、会えて嬉しかった。姉さん。どうか元気で……
…と、口だけ動かして最後、体を霧散させアーチャーは消滅した。
◇
《ッッッ!!?》
◇
姉さんの泣き叫ぶ声が聞こえたと同時に記憶は突如として崩れて強制的に全員現実に戻された。
気づくと
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