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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
039話 記憶を見た皆の反応
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すべて殺され死徒の配下にされてしまったことで、俺の頭はなにか外れたかのようにクリアになり、宝具を解放し仲間だったもの共々に死徒を滅ぼした…

その後から俺はよく協会から依頼を受け、エヴァからしてみれば聞こえは悪いかもしれないが人々を虐げている違法魔術師や死徒を時には話し合い、拘束…場合によっては殺しもした」
「…確かに聞こえはいいものではない。だが、そちらの死徒というのは低級の奴等は人間を血袋の塊としか思っていなかった連中なのだろう? ならば士郎のしたことは正義だ」
「だけどね、エヴァ…シロウからしては人助けを常にしてきたつもりだけど。
やっぱり世界はシロウの行いが理解できなかったらしくてお父様と同じくいつしか『魔術師殺し』や『エミヤの再来』とも呟かれるようになったのよ。
そして今まで何とか記憶の操作や他にも手は色々尽くしたけど、ある仕事で私達と組んだ魔術師が裏切って協会にシロウの魔術の異常性を知らせてしまった」
「そこから少しずつ瓦解していったのか…」
「そう。それからは封印指定をかけられながらも、でも少しでもシロウは人助けを続けたわ。
でもシロウの正義が相手にとっては悪にもなるとばかりに、


―――時には町を救った時には、この町がこうなったのはシロウのせいだと話を塗り替えられた。
―――また時にはこの事件の首謀者はこいつだと叫ばれた。
―――ただ町を歩いているときだけでも知っているものにはこの悪者と罵られその場をすぐに去った。
―――助けた子供からは後ろからナイフで刺されたりもした…


そして執行者や、かつての仕事仲間…果てには賞金目当ての魔術師にも追われる日々を繰り返して…匿ってくれた理解者も少なからずいたけど、少しずつ、私達の居場所は減っていった…」

姉さんはそれを言い終わった時にはもうすでに涙を目に溜めていた。
俺はそれを見るのは心が痛んだ。俺のために涙を流してくれているのだから…。
だからすぐに姉さんを胸に引き寄せて無言で抱きしめたらすすり泣きが聞こえてきて…また泣かしてしまったな、と後悔した。

「それを、諦めることは出来なかったのですか…?」
「…出来なかった。俺にはそれ以外に進む道がなかったから…そしてきっとアーチャー…いや、英霊エミヤはそんな俺の成れの果て。
世界と契約して世界の守護者…悪い言い方をすれば奴隷になってまで自身の正義を貫いたが、代わりに世界の後始末として永遠の殺戮を繰り返すことになってしまい、理想をも磨り減らして磨耗し果てた俺の本来の反英雄の姿なのだろう」
「そうか……だから記憶の中のアーチャーはお前のことをよく知り何度もその理想を抱くなといったのか。真実を辿れば自身の過去の姿なのだから当然の帰結だったわけか…」
「…ええ、そうよ。今から私の記憶も見せるわ。バーサ
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