038話 士郎の聖杯戦争…
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ネギ君の過去が語られた後、また宴会が開かれたが時間的には夜中であったためまた一同はすぐに眠りについていた。
だが、俺はどうしても眠れる事が出来なかった。
自己嫌悪ともいうのだろうか?
一瞬だが俺はネギ君を渇望の眼差しで見てしまったのだから。
人生に天秤をかけてはいけないと分かっていたのに…!
俺は後悔を感じながら夜中一人で手すりを思い切り叩いた。
「シロウ…」
「姉さん…それにエヴァ達にこのかと刹那も。どうしたんだ…?」
俺は動揺を隠すために精一杯ポーカーフェイスを作ったが姉さん達は俺の葛藤を見ていたらしく、
「どうしたのだ、士郎? ぼーやの過去を見てから様子がおかしいが…イリヤもそうだ」
「はい。アスナさん達は気づかなかったようですがお二人のあの時の表情は言葉では言い表せないものでした」
「せっちゃんと同じや。士郎さん、ほんまにどないしたん…?」
「そこまで、顔に出ていたのか…どうやら重症らしいな。自分のことも気づけないなんてな…」
「…ええ。シロウがネギの過去を見て感じたことを当ててあげるわ」
姉さんの口から「それは、一種の嫉妬、渇望ね…」という言葉が出た途端、俺は再度いたたまれない気持ちになってしまいみんなから目を背け後ろを向いた。
事実を叩きつけられるのがここまで辛いものなのかと再度感じた瞬間だった。
この衝動は言峰の言葉を叩きつけられた時以来だ。
そして俺は暗い気持ちになりながらも口を開いた。
「……そうだ。多分姉さんの言っている事であっているだろう。俺は…ネギ君に対して一瞬だけだが渇望の眼差しをするという愚考を侵してしまった…」
「やっぱり、ね…」
「どうしてなん、士郎さん…?」
「言わなくてもいい、このか。分かっている。他人の人生と自分の人生を天秤にかけてはいけないという事は…何度もそれで葛藤している。だが、本当に羨ましいと思ってしまったんだ。石化してしまったが全員死んだわけではない。そしておそらくあれは俺がどうにかできるかもしれない類だからだ」
「それは、一体…?」
「…『破戒すべき全ての符』か…」
「そう、おそらく俺はあの村の人たちを破戒すべき全ての符で助ける事が出来る…」
「ルールブレイカーってなんなん…?」
「もしかして京都の時にネギ先生の石化を解除した歪な短剣の事ですか…? あれは初期段階の石化しか解けないと聞きましたが…」
「すまない、あの時はまだ訳あって真実を教えることはしなかったんだ。だが真の効果はすべての魔術を破戒し初期化して無かったことにしてしまう宝具だ」
その宝具の話が出た途端、このかはまだ理解は出来ていないようだが刹那は驚愕の表情をしていた。
そしてエヴァの前で話しても大丈夫なのかと聞かれたが契約
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