036話 衛宮士郎の久々の休日(?)
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という決意を決めて今日は姉さんや刹那達もいない為、学園都市を散歩することにした。
まず向かった場所は学園の近くのコンビニ。
そこに着くといつも通りというか本当に存在感薄いなぁ…というウチの生徒であり幽霊でもある『相坂さよ』が一人で地面に座っていた。
………今更だがやはり目を酷使しすぎたか? まさか幽霊まで見えるようになるとは。それとも相坂が特別なのか…?
だから俺はまず駐車場に堂々とたむろっている不良生徒達を指導という名の強制排除にかかった。
……数分後、
「「「「すみまっせんしたー!」」」」
不良生徒たちは俺になぜか敬礼をしてその場を立ち去っていった。
だが去り際に、
「死の鷹…初めてみたけどこえぇぇ…」
「ばっか! あの人は漢の中の漢だぞ!?」
「やっぱ理想だよな…あの背中には俺、着いていきてぇ…」
など等、内容は定かではないが小声が聞こえてきたが別にさして気にすることでもないので聞き流していた。
それでコンビニの店員に感謝されながらも横目で相坂に挨拶したら嬉しそうな顔をしていた。
そして少し人気がない場所に移動、周囲に誰もいないことを確認後、
「またあそこにいたのか相坂」
『はい、士郎先生。でも嬉しいです…気づいてもらえるだけではなく話しかけてくれて…』
「いつも寂しそうにしているのだからこれくらいはしてやらんとな。クラスでも気づいているのは知っている限りエヴァくらいだろうしな」
『ありがとうございますぅ…でも士郎先生ってすごいですねー…』
「なにがだね?」
『私は嬉しいんですけど…私って存在感が本当になくてお祓い師や霊能者にも全然気づいてもらえなかったんですよ?』
「そうなのか…それは不憫だったろうな。ま、俺の場合は目を酷使し続けた代償っていうところか」
『代償、ですか…?』
「ああ、相坂はこちらの世界は……知っているよなー。普段からネギ君が魔法を暴露しまくっているし」
『あはは…はい、そうですねー』
「俺の場合は目に魔力を集中させれば最高4キロ先まで見渡す事ができるんだ。それで最近いい加減使い過ぎたせいでそれが普通になってきてしまったから少しばかり封印処理を施しているのだがな…」
『すごいですねー…』
「自慢できるものではないがな。それより今暇なら一緒に散歩でもするか?休日でも広域指導の仕事があり話し相手でもいないと退屈でな」
『あ、はい。ぜひ! ……あ、でも私自縛霊なので学園の近くしか出歩くことしかできませんよ?』
「ならば俺に憑いていれば平気だろう」
『でも…私は仮にも幽霊ですよ? 悪影響とかないですか?』
「その辺は大丈夫だろう。影響が出ても後で取り除けばそれで事足りるしな」
『はい…では失礼しますぅ』
相坂はそういっ
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