034話 エヴァによる修行風景
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一時的に解いてくれたらしく体が少し軽くなった。
そこで前々から見たがっていた面々が見学をしだしていた。
「ついに見せてくれるアルね? 楽しみネ」
「そうですね。士郎さんはなにを取り込むのでしょう?」
「きっと旦那のことだからすんげーモノに決まってるぜ!」
「少しドキドキします」
「宝具というものは…とても興味をそそられるです」
あちこちから何か言っているが、あまり期待しないでもらいたい。
失敗したときの反動はすごいものだからな。
だから程ほどのものにしといた。
「…まぁいい。ではやるか。――投影開始」
俺は剣の丘から一本の日本刀を引きずり上げる。
そしてそれを形にする段階で、
「――変化、開始ッ!」
魔力の塊に変換させ固定化、そしてそれを握り締めて体に流し込んだ。
「魔力、装填――全魔力装填完了!」
そして俺の体にはある刀の概念と魔力がそのまま纏われた。
その俺の魔力の急激な増加にわかるものは目を見開いていた。
だがエヴァはなにやら不満げに、
「なんだ士郎。もっと派手なものを取り込んだと思ったが案外普通のものを取り込んだな」
「そうでもないさ。これでも蓄積された年月はそれなりにあるものを取り込んだつもりだ。そうだな…言うより見てもらったほうがわかりやすいな。ネギ君、少しいいかね?」
「え? あ、はい。なんでしょう」
「君の今のところ最高の呪文である『雷の暴風』を全力で俺に放ってくれ。無論容赦などなく…!」
「「「「「「え!?」」」」」」
俺の言ったことに皆は目を見開いた後、すぐに否定の言葉を言ってきたがエヴァは面白そうに、
「よしわかった。ぼーや、師匠命令だ。やれ!」
「ええ!? でも…!」
「士郎もああいっているのだからやってやれ。少しでも手加減したら容赦せんからな?」
「うぐっ…はい。でも、本当にいいんですか、士郎さん?」
「ああ、構わないからさっさと頼む。ああ、それと刹那…」
「はい、なんでしょう?」
「以前に話した逸話を今見せてやろう。宝具というものはなにも派手さだけではないということを証明する」
俺はそう告げた後、後ろに数歩下がって魔法が飛んで来るのを待った。
それでネギ君も覚悟を決めたようで詠唱を開始した。
それに合わせて俺も拳を水平に構え、
「『雷の暴風』!!」
魔法は放たれた。それで一同も後のことを考えてしまったらしく悲惨な顔をしたが俺は構わず手刀をそれに勢いよく振り下ろした。
◆◇―――――――――◇◆
Side 桜咲刹那
なっ!? まさかあれは!
ネギ先生の魔
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