第5話 学食とサークル
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初の見学希望者が来たのであります...」
「なに! それは吉報だな! 歓迎しよう」
「同学年か? 物好きな奴もいたもんだ」
「どんな女であれ、我々は拒まないぞ? 歴史好きに悪い女はいないしな」
「あー...えーっとそうじゃなくて...」
「歯切れが悪いな、どうしたグデーリアン、我々は構わん、入らせていいぞ?」
「あー、じゃあ心の準備だけ...」
カラカラ
「あ、あのー...ゆかりさん? ハンカチ落としましたよ?」ヒョイ
「あっ...ちょっ」
「「「「ええええええええ!? 男の子!?」」」」
ーーーーー
「こ、ここの椅子に座るであります...」
「あ、ありがとうございます。えっと...なぜ皆さんは正座で地べたに...?」
「き!気にしないでください!我々はこちらの方が落ち着くので!とりあえず軽く自己紹介をお願いするであります!」
「え、あ、はい!大洗大学一年、河野って言います。よろしくお願いします...」
「...ほ、本物か? 我々は白昼夢を見ているのでは...」
「夢でも十分幸せぜよ...」
「あ、気のせいかなんかいい匂いする気がする」
歴史のポスターとゲーム機が散乱している部室には真ん中に長机と椅子が置いてあった。午前中の女の人たちとは打って変わって全くこちらに近付こうとはせず、何か警戒しているのか全く目を合わせてくれない。
(まあ、これが普通の反応だよな、俺だって急に女子きたら緊張するし...)
「お、おほん。では我々も軽く自己紹介するであります。私、秋山優花里と申すであります。好きな分野は戦車全般です。では皆様も...」
一通り名前と、それぞれの得意分野について教えてもらった。
秋山さんが戦車道関連、他の4名が歴史関連で詳しいメンツで集まっているようだ。うん、確かにこれは期待ができる。あの3人の人脈に救われたな。
「皆さん、よろしくお願いします!」
(外国人の方もいるのかな...? まあ、今は突っ込まないでおこう...)
「あー、じゃあえっと...不躾ですがどうして我が部に?」
「実は、戦車道と歴史に興味がありまして! 優花里さん含め皆さんお詳しい方とお知り合いになれるサークルがあればなーと思いまして」
「な、なるほど...。確かにそれなら我がサークルはぴったりではありますが...いいのでありますか? 自分たちで言うのもなんですが活動内容は地味ですし、退屈かもしれませんよ?...今日だってゲームやってるだけでしたし...」
「むしろその方が嬉しいです!...正直グイグイ来られる方々が少し怖くて...。仲良くなれたら、サークル外でもその...
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