第4話 学生自治会と風紀委員
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「ちっ..なんでお前がここに...」
「あらー、これはこれは...れまこさん、奇遇ねえ」
「...おまえ。河野さんに変なことしてないだろうな」
「ふん、するわけないでしょ。清く正しい風紀のため、か弱き男子を助けたまでよ。...ねー河野さん」
「あ、はい...。その節はお世話になりました...」
(なんだ、このおかっぱの子急に積極的になったな...冷泉さんめっちゃ睨んでくるし...)
「そどこ...お前、どうやら本気でぶっ飛ばされたいようだな...」
「上等よ! かかってきなさいよ!アホれまこ!」
まさに蛇とマングース。一触即発の雰囲気が二人の間に流れていた。ただならぬ空気の中、沙織さんに耳打ちする。
「...あ、あの武部さん、あのお二人って仲が悪いんですか?」
「あー、気にしないで。いっつもあんな感じだから」
「まあ、風物詩...いえ、痴話喧嘩といったところでしょうか。わたくし含めここにいる全員が同じ高校だったので見慣れた光景ですね」
「あ、皆さん同じ高校だったんですね! それは知りませんでした」
「まあ、喧嘩するほど仲がいいってやつだね」
「「仲良くない!」」
「あはは...ほんとだ。息ぴったりですね...」
「...あーそうです沙織さん、この後お昼にいくんですよね。私もご一緒してもよろしいですか?」
「オッケー、全然いいよー! ここの食堂めっちゃ美味しいらしいよ!」
「あら、それは楽しみですね。...お恥ずかしながら朝からずっと動きっぱなしで、もうお腹ペコペコでして...」
今にも殴りかからんとする勢いで言い合いをする二人を気にも留めず、話し始める二人。どうやら本当にいつも通りの風景らしい。
「じゃあ河野ちゃん、食堂行こっか。 お腹すいたでしょ!」
「はい、いきましょう」
「...ほーら!麻子も!行くよー、いつまでやってんの!!」ガシッ
「離せ沙織! 一回こいつにはガツンと...お前! 二度と河野さんに近づくなよ!」
「ソド子もほら、その辺にしていくよー。会議遅れちゃうよ」ガシッ
「何すんのよゴモヨ! ここは風紀員としてあのバカにお灸を据えてやるのよ!」
「うふふ...さて..何をたべましょうか...楽しみです...」
「もー! 麻子! 暴れないでよー!!」
「あははー...皆さんお元気ですね...」
(なんかこの大学...みんな個性的だな...別の意味で不安になってきた...)
言い合いの最中、首根っこを捕まれながら、武部さんとゴモヨさん(?)にズルズルと引っ張られ、強制的に連れていかれる二人。その横でお昼のことで頭がいっ
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