第4話 学生自治会と風紀委員
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ゃくちゃ心配してた癖に」
「なっ...し、してません! ただこの子があまりに無警戒だから...心配とかじゃ...」
さっきまでの威勢が一気になくなり、困惑する五十鈴さん。それに追い打ちをかけるように他の2人も話し始める。
「そうよ! 1人じゃ危ないからとか言って入学式から見張らされてた私たちの身にもなりなさいよ! 職権乱用よ!」
「さっきだって作戦無視して突撃しちゃうしねー、あんなに真剣な顔久々に見たよー」
「いやっ....だから違います...そんなんじゃ...ただ生徒会として職務を...」
なるほど、すぐに後ろから風紀委員が駆けつけたのもこれで合点が行く。
(獣の群れか...。たしかに逆転した世界ではこの人の言う通りだ...だとしたら自分の身は自分で守れるようにならないと...いつまでも甘えてちゃダメだよな....)
「あ、あの....もしよかったらこれからも...その...ご指導お願いしてもいいですか? 」
「ど、どうしてあなたのためのそんな...」
「お願いします! 俺、五十鈴さんのようにかっこよくなりたいんです!」
「っ!...し、仕方ありませんね! わたくしとしてもあなたのような危険因子を野放しにはできませんしね。協力して差し上げましょう!」
「やった! ありがとうございます!」
「うわぁ、めっちゃ嬉しそー、てかちょろすぎる」
「女のツンデレなんて需要ないわよまったく」
「声うわずってない? 案外ウブなんだねー」 ヒソヒソ
「...そこの3人、全部聞こえてますけど?」
「「「...あっやばい...目がマジだ...」」」
「...さて、では用も済みましたし移動しましょうか」
「そうですね、そろそろお昼のじかんですし...。あ、そうだ、これから友人と食堂に行く予定なんですが...みなさん一緒にどうですか?」
「あー、申し訳ないけど風紀委員はこの後会議があるから遠慮するわ」
「わたくしは是非、行かせていただきますわ。...それで、そのお友達というのはどこに...」
「あー! いたいた! もーどこいってたのよー」
「...よかった、とりあえず無事のようだな」
部室を出て、すぐに武部さんと冷泉さんが駆けつけてきてくれた。どうやら大学中を探し回ってくれていたらしい。悪いことをしてしまった。
「ごめんなさい、ご心配おかけしました」
「大丈夫? 怪我はない?」
「はい。この方々が助けてくれたので...」
「この方々...って華!? それに風紀委員3人組も! なんで!?」
「まあ、かくかくしかじかありまして...」
「あーなるほどねー!」
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