救ってみせる!
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ように悔しそうに唇を噛みしめる。
私は吹き飛ばされた円堂くんの元に駆け寄る。
「大丈夫円堂くん!?」
「っ…、ああ…大丈夫だ。…ぐっ…!」
円堂くんは腕を抑え、心配させまいと笑いかける。
「円堂…あのシュートが放たれたらもう受けるな」
「鬼道くん…源田くんもだったけど禁断の技って…」
私の問いに鬼道くんは答える。
「皇帝ペンギン1号とビーストファングは使う度に身体中の筋肉が破壊される悪魔の技だ…。1試合に2回も打てば身体はもう限界だ。恐らく3回目には…」
「二度とサッカーで出来なくなる…」
「何もお前が止められないから言っているわけではない。仮に止められたとしてもダメージがでかい。今のシュートでもその反動だ。流石のお前でも何回も受ければタダでは済まない」
「…っ、だけど!」
鬼道くんは円堂くんに手を差し伸べ、立ち上がらせる。
「俺が…俺が彼奴らを救ってみせる…」
鬼道くんはそう言うと佐久間くん、源田くんに視線を送った。
ピーーーーーーーー!!
ボールは黒薔薇くん、アツヤくん、染岡くんで繋いでいき攻め込んで行く。
「染岡…あれ使うか?」
そう呟いたアツヤくん、顔は悪戯小僧の様にニヤッとする。
「へっ…見せてやるか俺らの力を!」
黒薔薇くんはその様子を見て話しかけた。
「何か策でもあるのか?」
「つまりはだ。彼奴に技を打たせなきゃいいんだろ?任せろ!」
アツヤくんはそう黒薔薇くんに言うと前線を駆け上がって行く。
倉崎くんもアツヤくんのスピードに翻弄され抜かれる。
「ふっ…流石雷門だ…!」
倉崎くん…、彼だけはこの試合違う見方をしている気がする。
しかも私は見た。源田くん、佐久間くんが放った禁断の技を見た瞬間表情が曇ったのを。
「もしかして倉崎くんは禁断の技のことを知らなかった…?」
他の選手は知っていたかの様に無反応。
どう言うことなんだろうか…。
「行くぜアツヤ!!」
「しくじんなよ染岡ぁぁっ!」
染岡くんはワイバーンを出現させ、上空へとシュートを放つ。
そのシュートに合わせアツヤくんが回転しながらエターナルブリザードを放つ。
「「ワイバーン!!ブリザードォォォォッ!!」」
ドゴオオオオオオッッ!!
「な、何!?」
ワイバーンクラッシュにタイミングを合わせていた源田くんはシュートチェインに
タイミングを狂わされビーストファングを発動できず、源田くんの横にシュートが突き刺さる。
ピーーーーーーー!!
1対2
「「しゃあああっ!」」
あの2人が協力して合体技を打つなんて…!
見事な連携により、禁断の技を発動させず
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