第1話
[1/2]
[1]次 最後 [2]次話
「え?海外に移るの?」
「そうなのよ〜。アメリカの研究主任に誘われて」
「あぁ、なんにも向こうに行けば俺たちがかねてから研究したい地層がたくさんあるみたいだからな」
俺は、神崎海斗。高校二年生である。そして、転生者でもある。幸いなのか自分がどうやって死んだのかはわからない。気づけば赤ん坊になっていたのだから。それはともかく、周りの奴からはお前の頭脳は化け物だとも言われるくらい頭が良い、らしい。それもあってか特技は将棋やチェス、ポーカー等頭脳戦を好む。そしてもう一つはテニスだ。とある事件でやめてしまっていたが。
そして、そんな神崎が驚く要因となったのが両親である。
彼の両親はどちらもかなりの上位の研究者である。今までにも数々の賞をもらったこともある。ちなみに、母『千晶』が医療系ウイルスを専門とする研究者。父『圭介』は土、水など自然系を専門とする研究者である。
偶然にも同じアメリカで誘われたらしく新しい発見があるかもしれないからと誘いに乗ろうと思っているらしかった。
すでに、目をギラギラさせているそれはまさしく研究者だった。
その様子に神崎は苦笑いを浮かべて
「いいよ、行ってきなよ。俺ももう高校生になったんだから」
「あら、いいの?」
「前に誘われていたのに、俺が中学生になったばかりだからって断ってたでしょ。もう義務教育終わったんだから大丈夫。」
それに、今までも忙しい母さんの代わりに家事引き受けて他のは俺のはずだよ
神崎のその言葉に千晶はズーンと落ち込んでしまった。
完全にいじけついには体育座りでのの字を書き始めて始末。
「(おいおい・・・・・)」
思わず、じと目で千晶を見る神崎
「ははは、俺たちが忙しい間に海斗はすっかり成長しているみたいだな。この前の期末も学年1位だろ?親にとっては鼻が高いってもんだ」
どうやら圭介もいじけている千晶はほっとくことに決めたようだ。それが一番丸く収まることが多い。いじけることも早いが立ち直りも早い。それが海斗の母、千晶という人物である。
「それで、海斗。お前どこで一人暮らしする?」
「あ・・・・そうだよね・・・・・」
海斗は部屋を見渡す。優秀な研究者を両親に持つ海斗は所詮裕福な家庭に分類されるであろう。
さすがにこの巨大な神崎邸で一人ぽつんと住むのには気が引けた。
「候補としては、このままここに住むか、ここではないけど近くに一人暮らし用のアパートを借りて住むか、あとは県を超えて住むか」
!?三つめを言われたとたん海斗は目を見開いた
「県を?」
「あぁ、どうだ?」
聞かれたとたん昔の記憶が思い出がフラッシュ
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ