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血戦・姫騎士ゾンビVSサムライオーク〜そして全てが首になる〜
本編
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[9] 最初
ていく感触。活力が再びこみ上げてくる感覚。
 オークは理解した。己があの敵と、同じものになろうとしている。

 自らに助けを求めて来た、あの二匹を思い出す。とうに逃げてしまっただろうか。あるいは待ち続けているのだろうか。
 しかし一つだけ分かることがある。

 自分は彼等の元へ帰ってはならない。帰れば惨禍を外へもたらす者になる。
 ならばやるべきことは分かっていた。
 軽く呼吸するだけで、腹は据わった。血脂に塗れた刀をそっと手で拭う。刃こぼれはしているが、最期の役目程度は果たせるだろう。オークは刀をそっと首に押し当てた。

 僅かの後。二つ目の首が地に落ちた。
[9] 最初


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