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第百二十八話 決戦!!ヴァーミリオン星域会戦です。その1
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ャロンはなぜか艦隊司令官にヤン・ウェンリーの指示に従ってもよい旨事前に言い含めていた。
「モートン提督、カールセン提督。今から私と共に全速力で突入していただきます。目標はシルレーン艦隊の背後、ワープ戦術で距離を一気につめ、ローエングラム公本隊の正面に出ます」
「ワープ!?」
これがヤンの決め手だった。以前アスターテ星域会戦で敵にしてやられたことを返そうというのだ。
「これが第三段階、最終です。各艦隊は死力を尽くして、いや、こんな言い方は似合わないな。とにかく、無事に生きてローエングラム公のもとにたどり着きましょう」
フッと両提督が相好を崩したように見えたが、それも一瞬の事だった。彼らは通信を切り、すぐにワープ態勢を整えたのである。
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