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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
033話 ネギの弟子入りテスト
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ってスーツの上着を脱いでいくぶんラフな格好を取っている士郎さんが構えをしているだけで圧倒されちゃう。
コタロー君との戦いを見たときに感じたけど士郎さん、あの時獣化もしているのに全然引けをとっていなかったから。

「どうしたネギ君? 緊張しているのかね?」
「え!? あ、はい…かなり」
「別に試合をするわけではないのだから今の実力を出せばいいことだ。俺もそれに合わせる。試合前のウォーミングアップ程度に思っていけば気が楽になるぞ」
「は、はい!」

僕の考えも読んでのリラックスの言葉…やっぱり士郎さんはすごい!
僕も見習わないと!



──Interlude



士郎とネギが向かい合って練習試合を始めようとしていた頃、何事かと全員は集まり観戦していた。
運動部四人組は普通に二人の試合を観戦しようと前へ言っているが裏の話に精通している面子はその後ろで小声ながらも会話をしていた。
そこで古菲はもっとも士郎の実力を知っているだろう弟子の刹那に話しかけていた。

「刹那。私は見たことないアルが士郎老師の徒手空拳の実力はどの程度アルか?」
「そうだな。単純に力比べをすればもしかしたら高畑先生以上かもしれない…」
「え!? それじゃ士郎さんの素手での実力も相当なものってこと!?」
「アスナの姐さん、京都での素手で戦う士郎の旦那の戦いを見てたろ…?」
「あっ…」
「ウチ、士郎さんの戦ってる姿はあまり見たことないけどそうなん…?」
「ええ、お嬢様。士郎さんは武術や剣術に関して確かに実力は凡才かもしれませんが、それを修練と経験で十二分に補っています。そしてなにより士郎さんの武術での真の怖さは次の一手になにが出てくるかわからないのです」
「前に色々取り入れていると聞いたことアルがそれが関係しているアルか?」
「そうだ。何度か徒手空拳での稽古もしたことはあるのだが…中国拳法から始まり、柔術、合気道、空手、プロレス、キックボクシング、ムエタイ…さらには私の繰り出した神鳴流の体術も一度見せたら即座に取り込んで使ってくる。武器も入れれば剣術、槍術、棒術と…数えたらそれこそきりがないほどだ。そしてそんなに多種多様なら普通はどれをいつ使うか迷い乱れるものなのだが士郎さんは常に自然体なんだ」
「どーいうこと?」
「そうですね。士郎さんは相手の出方によって呼吸法がすぐに変わるのです。例えば中国拳法を士郎さんが使ってきて私が対処をしようと構えた矢先にはすでに柔術の呼吸に変わり…重さ、スピードもまるで別人のように変わってしまい常にペースを狂わされてしまう…まるでなにが出てくるかわからないビックリ箱のように。最後に後一つ…ネギ先生にとって士郎さんはもっとも苦手な相手ということだ」
「え? え? どうしてなん、せっちゃん!」
「それは士
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