暁 〜小説投稿サイト〜
剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
032話 行動を開始した二人の異邦人(後編)
[3/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
魔法障壁、及び武装解除、防御魔法の盾も使用可能。属性が『氷・水・光』とで相性もまぁまぁよい。
そして『水・光』から付随して回復魔法もかなり上達した。単純に後衛の魔法使いと前衛の魔法剣士でわければ完全に魔法使いスタイルだな」
「そして前衛は従者である俺が当てはまるわけか」
「そうだな。本当にお前達二人は相性がいいな。士郎にもよかったら教えてやってもかまわんぞ。どうせ魔法剣士スタイルになるだろうがな」
「いや、俺は今の力で充分満足しているからいい。それに俺は魔術師では『剣』という属性なのだからこちらでもろくな属性はつかないだろう。それに俺はこちらの世界では魔法より気のほうが得意みたいだからそちらを刹那かタカミチさんに教わることにする」
「そうか。ま、気が変わったらいつでも来い。教授してやるぞ?」
「その時があればな。それに今は契約の証であるアーティファクトの使い方もマスターしなければいかんからな」

俺は懐からカードを取り出して起動させた。
そして俺の手には大剣が握られている。

「それがお前のアーティファクトか。名はなんというのだ?」
「名は『剣製の赤き丘の千剣』だ」
「千剣だと…? 千がつくアーティファクトは奴以外に聞いたことがないが、ならそれのどこが千剣なのだ?」
「ならば、こいつの本領発揮といくか…」

俺はエヴァに不適な笑みを浮かべ同時に剣を地面に突き刺して、

「―――I am the bone of my sword(体は剣で出来ている).」
「えっ!?」

姉さんが驚いているようだがこれだけでもう準備は整った。

「さぁ、その真の姿を現せ…『剣製の赤き丘の千剣』よ」

俺の呼びかけと同時に剣は光を上げ俺を中心に竜巻が舞いおこり、それがおさまったときには回りに古今東西の武器がところ狭しと地面に突き刺さっていた。
しかもそれ一本でも相当の魔力を秘めていていつでも打ち出す準備は出来ている。そう、これは…

「固有結界!? いや、でもなにか違う…!」
「そうだ姉さん。別段魔力は使用せずともこれによって剣が何十、何百、何千といくらでも取り出せるようになった。当然本体は俺の手に握られているからこれを封じない限りは消えないというまさに俺にあったアーティファクトだ。さすがに宝具級のものは出現させるとなると俺の魔力も消費することになるがな」

するとエヴァがわらわらと体を震わせながら、

「これはラカンの持つ『千の顔を持つ英雄』と同種のアーティファクトか!? そしてそれだけでも凄いというのに宝具も出現させることができるとは…まさに剣製の名にふさわしいな」
「そうだ。さて…疲れたから戻すか。去れ(アベアット)…」

俺がカードに戻したら回りにあった剣達もすべて姿を消していた。
初めて全開で
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ