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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
030話 修学旅行編 最終日 修学旅行の終わり
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「…投影? なに? それではあの魔槍ゲイボルグもその他今までお前が出してきた武具もすべて一の魔力から作り上げたというのかお前は!?」
「まぁ隠してもしかたがない。学園長やタカミチさん、刹那には話したが俺は解析の魔術で一度見たものはある場所に登録できて何度も複製できる能力を持っている」
「それで、お前は宝具級のものも投影できるというのか!? いくらなんでもでたらめすぎるぞ!」
「ははっ、お前に似た俺の師匠にもよく言われたよ。まぁその話は置いておいてそれでスクナはゲイボルグに秘められている心臓は絶対に外さないという概念武装…つまりそれで魂魄レベルまで心臓を破壊してやったから消滅したわけだ」
「まさか、それほどとは…お義父さんにもそんな話は聞いていませんでしたよ」
「当然ですよ。今初めて他人に話したのですから。宝具投影と真名開放の件は…」
「話したらまたシロウの能力目当てに追っ手が出されるかわからないからね。後でコノエモンにはもう誰にも話さないように地獄を見せておくわ」

追われるという単語にエヴァや詠春さんは一瞬ピクッと眉を動かせたが俺は気にしていませんからとここで話は終わりにした。
エヴァは「では、お前も…」という、かすれるような呟きが聞こえてきたがその続きは聞こえてこなかった。
…だから、俺も何も聞かなかったことにした。

「それで、今回事件に関わったもの達はどうなりましたか?」
「犬上小太郎の件についてはネギ君にはもう話しましたがそれほど重くはないですがなにかしら処罰は与えられるでしょう……」

天ヶ崎千草と月詠の件についてはこちらで処理させておきますと言われたので相槌を打っておいた。
そして別荘のある場所に着くとそこには天文台があった。木が生い茂ってほとんど隠れがいった感じになっているがそれでも中に入らせてもらったらそこには清潔感溢れる空間が広がっていた。
本もたくさん保管されていてよく見れば魔力がこもっている魔道書もいくつか伺える。
それから自由時間となりネギ君達は各自自由に別荘の中を探検中だ。
俺と姉さんはとくにやることもないので詠春さんとともに話をしながら歩いていた。
手ごろのテーブルに座ると、

「…ところで、あなた方の元の世界と、こちらの世界を比べて見ましてどう感じましたか?」
「突然ですね……?」
「ええ……」
「大丈夫です。認識阻害の術は張っておりますのでエヴァンジェリンもそうやすやすとは気づかないでしょう」
「そうですか。なら、そうですね……しいていうならこちらの世界はとても優しいと感じました」
「優しい、とは……?」
「学園長が詠春さんにどこまで話しているのかはわかりませんが……学園長をはじめネギ君や刹那、タカミチさん。みな俺の魔術の異常性を知ってもなお俺と姉さんに居場所を
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