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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
030話 修学旅行編 最終日 修学旅行の終わり
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だが生憎と私は耳がいいほうなんでな。キィキィとやかましかったぞ」
「さすがにそこまでは秘密だ。破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)を話した時点でもう意味ないような気がするが時が来るまで俺と姉さんの体の秘密は隠しておきたい」
「わかった。今回はその宝具の存在だけでも聞けて私は今えらく寛大だ。詮索はもうなしにしよう。さて、ではさっさとぼーや達を起こして時間まで京都巡りへと赴くぞ!」

ハイテンション吸血鬼はそのままネギ君達のいる部屋まで走っていった。
…しかし本当にテンション高いな。
そんなことを思っているとエヴァの殺気に気づいてこちらを傍観していた三人のうち古菲がなにか包みを持って近寄ってきた。

「士郎老師!」
「その呼び方は……はぁ、もう突っ込むのも疲れたからそれでもいい。で? どうした古菲…?」
「昨日貸してくれたこの干将莫耶アルが返そうと思って来たアルよ」
「ああ…そういえば昨日渡したんだったな」
「もう最高だったアル! 切れ味もさることながら使えただけでも感激アルよ! それとあの鬼や狐、鴉の人達から伝言アルが『お前となら何度でも戦ってもいいぜ』らしいアルよ?」
「そ、そうか…」
「シロウって本当に変な奴らに好かれるわね?」
「それはもういい。それより古菲、そんなに感動したのなら持っていても構わんぞ?」
「いいアルか!?」
「ああ。ちなみにセットで対魔力と対物理が向上するから持っているだけでも効果があるから覚えておいて損はないぞ」
「はいアル!」






古菲とわかれた俺と姉さんは少し遅れてネギ君達がいる部屋へと向かうとそこはすでに死屍累々…いやいや、エヴァによって叩き起こされてだるそうな面々がいた。
それから午前中はエヴァの観光巡りを存分につき合わされた。確か、以前に「修学旅行? はっ、そんなだるい行事に参加することも…」とか抜かしていたのは誰だったかと言いそうになったが後が怖いので言うことを止めた。
しばらくして詠春さんと合流してナギさんの別荘だという場所に案内された。
前を歩く一同をよそに俺達はあれから首謀者達はどうなったかなど大人の会話をしていた。

「スクナの件ですが、消滅したことが確認されました…」
「うむ、ご苦労。近衛詠春。面倒を押しつけて悪いな」
「いえ、ですが…ネギ君達の話を聞いても正直理解が難しかったのですが本当にどうやって封印するしかなかったあのスクナを消滅させることができたのですか?」
「それは…詠春さんは学園長から俺は投影の魔術師だということは聞いていますか?」
「はい。なんでも元ですが私の夕凪も投影したとか聞きましたから…」
「はぁ…まったくコノエモンはこれ以上シロウの秘密を他人に話さないでほしいわね」

だが、そこでエヴァが驚きの声を上げた。
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