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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
030話 修学旅行編 最終日 修学旅行の終わり
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を説き伏せるとは。では教えていいんだな? できればこれはネギ君達には内密にお願いしたいところだが…」
「わかっている。ぼーやも私の呪いを解こうとしているのだから教えたら落ち込むだろうからな」
「わかってるじゃない! さすが真祖ね!」
「……なぜか貴様にそう言われても嬉しくもなんともないな…」

その気持ちはなんとなくわかるぞ、エヴァ。
とりあえず誰かに聞こえないように小声で、

「(では、教えよう。あの歪な短剣は神代の裏切りの魔女とまで言われたコルキスの皇女メディアを象徴する短剣、名を『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』。すべての魔術…魔法ともいえるな? それらを完全に否定して破戒しリセットする宝具だ)」
「(なにぃぃぃぃいっ!!? 士郎、貴様そんなものまで出せるのか!?)」
「(ああ。今だから話せることなのだが前に一度そのことを教えてやろうとしたこともある)」
「(なぜ、言わなかった!?)」
「(いや、言おうとした瞬間ネギ君からナギさんが生きているという話が出て、それなら口出しは野暮だな、とその時は身を引いたんだ)」
「(修学旅行の少し前のあの時か!?)」

その瞬間、エヴァは今部屋でアスナ達と仮眠をとっていてこの場にはいないはずのネギ君に向かって殺気を飛ばしていた。あれは相当なものだろう。わかるものは何事かと振り向くぐらいの殺気を駄々漏らしているのだから…。
ちなみに気づいたものは偶然居合わせた龍宮、古菲、楓とまた昨日居合わせた三人だったとか。
とりあえず茶々丸と姉さんと一緒に三人でエヴァを羽交い絞めにした。だがあまりにも抵抗が凄かったので仕方なく俺はマグダラの聖骸布を投影してさらに強化の魔術を施してエヴァを完全とはいかずとも拘束して無力化に成功した。
後に楓に聞いた話だがその時の俺達の動きは物凄いものだったそうだ。

「…ぜぇ、はぁ…とりあえず、だ。もしナギさんか見つからなかったりネギ君でも無理だと判明したときは学園長の判断のもとで解いてやるから。いざというときの保険とでも思っておいてくれ…」
「むー、むー…!」

口まで拘束されながらもエヴァは、それはもう嬉しそうに頷いていたのがとても印象に残った。
そしてもう暴れないのを確認した後、マグダラを解いてやると、

「はっはっは! そのときはよろしく頼むぞ、士郎。しかし……本当にお前は人間なのか?」
「今のところはまだ人間のつもりだ」
「今のところは、か……それは昨日の傷の修復の早さも関係しているのか? 近衛木乃香の膨大な魔力とアーティファクトの力でもあんなすぐに傷口が塞がるわけでもなし。それになにやら私には傷口を塞ぐときに剣同士が擦れあうようにも見えたぞ?」
「え、そんなものまで見えていたの……?」
「ああ。私以外は気づかなかったみたい
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