029話 修学旅行編 3日目(04) 長い夜の終焉
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はお前が救いに行け。お前ならいけるはずだ」
「え! でもあんな高いところどうやっていくっていうの、士郎さん?」
「それは……!」
「なに、刹那。きっと大丈夫だ。ネギ君も、アスナも、姉さんも、そしてこのかだってきっと受け入れてくれる」
士郎さんは笑みを浮かべながら私に勇気の言葉をかけてくれる。
その言葉に何度救われたことか。
今なら明かせることが出来る。
「はい……私も覚悟が出来ました。皆さん、今から秘密にしていたことを見せます。見せたらお別れとなってしまいますが……ですが今なら見せることが出来ます」
私は士郎さんにだけ見せた姿を今一度解き放った。
そして真の姿を見せた。怖いけど、アスナさんの「このかがこれ位で誰かを嫌いになったりする?」という一言で気持ちがとても楽になった。
ネギ先生やカモさん、イリヤさんもうんうんと頷いている。
士郎さんも嬉しそうに微笑んでくれている。
「さて、では行け刹那! 奴の相手は任されよう!」
「僕も頑張ります!」
「はい! ありがとうございます。皆さん!」
私は嬉しい気持ちを正直に受け止め翼を羽ばたかせてお嬢様のいる場所へと向かった。
そこに白髪の少年が攻撃を加えてきようとするがネギ先生の一発だが防ぐには十分な矢が決まり私はその場を突破した。
◆◇―――――――――◇◆
Side 衛宮士郎
いったか。これでうまくこのかと仲直りが出来ればいいなと思い、もう片隅では白髪の少年の方へと目を向けていた。
「……君は一体何者なんだい? そんな魔法は見たことがない……」
「何者とは……そうだな。お前達の敵とでもいえばいいのかね?」
「……確かにそうだね。それじゃ僕も全力でいかせてもらうとしよう」
そこで体勢を正して相手をしようとした瞬間、俺……いや、ネギ君達にも聞こえているのだろう。あのお子様吸血鬼の声が頭に響いてきた。
《聞こえるか? ぼーや達に士郎。わずかだが貴様達の戦いを見させてもらった。特にぼーや。力尽きるまでとはいわんがまだ限界ではないはずだ。1分半持ち堪えさせろ。そうすれば私がすべてを終わらせてやろう》
「……!」
「この声って!」
「ああ、姐さん!」
「エヴァか……」
「エヴァね……」
《……なにやら後半からの反応に温度差があるようだが、まぁいいだろう。ぼーや、さっきの作戦はよかったが少し小利口にまとまりすぎだ。今からそれじゃ親父にも追いつけんぞ? たまには後先考えず突っ込め! ガキならガキらしく後のことは大人に任せておけばいいのだ。たとえばそこで時間の無駄だといわんばかりの顔をしている衛宮イリヤや何でも屋の士郎などにな》
「何でも屋とは、ひどい言われようだ……」
「よくわかったわね。エヴァ
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