029話 修学旅行編 3日目(04) 長い夜の終焉
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ル! この干将莫耶があるかぎり負ける気がしないアルから!」
「すまない!」
私とアスナさんはそれで駆け出した。
だが月詠がそんな事情もお構いなく突っ込んでこようとしてきた。
けど龍宮が援護してくれたのでなんとか先生達の方へと向かうことが出来た。
そこでアスナさんはネギ先生から召喚されたようでその場を消え去った。
私も士郎さんによって召喚されたためその場から意識がとんだ。
覚めたときにはネギ先生達のやや後方に隠れている士郎さんとイリヤさんの姿があった。
「無事だったようだな、刹那。して、あの怪物はなにかわかるか?」
「恐らくは二面四手の大鬼からして『リョウメンスクナノカミ』でしょう! まさか封印されていたのがあんな怪物だったなんて!」
「そうか。ではそろそろ向かおう。あの白髪の少年相手にはさすがにネギ君とアスナだけでは荷が重い」
即座に士郎さんは弓矢を呼び出し魔力のこもった剣を幾度も放ち少年の詠唱を邪魔している。
そしてその隙に私達は先ほどの魔法を受けて腕が石化しているネギ先生を見て絶句した。
だけど士郎さんはおもむろにネギ先生の手をとるとなにか歪な形の短剣を突き刺した。
すると石化していた腕がまるで嘘のように元通りになっていた!
「し、士郎さん! その短剣は!?」
「黙秘権を行使する。それよりネギ君、腕の調子はどうだね?」
「…は、い。なんともありません。嘘みたいです…」
アスナさんやイリヤさんもほっと息を吐いていると大鬼の方から白髪の少年が話しかけてきた。
「君が今一番脅威となる存在……衛宮士郎だね?」
「脅威かどうかは知らないがそうだ」
「君には一番目に消えてもらうよ。ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト…小さき王、八つ足の蜥蜴、邪眼の主よ。時を奪う毒の吐息を。『石の息吹』」
「ふっ……I am the bone of my sword―――……熾天覆う七つの円環――――!!」
士郎さんが叫んだ瞬間、私達の眼前に七つの盾が出現して一枚ほど石化したがあと六枚はほぼ無傷といってもいい。
それにさすがに少年も驚いている。
「出た! 士郎さんの最強の盾!」
「へっ! エヴァンジェリンの魔法も受けきったんだ! これくらいは上等だぜ!」
「すごいです!」
「さっすがシロウね! 今がチャンスね。ネギ、防壁を!」
「は、はい! ラス・テル・マ・スキル・マギステル…! 逆巻け、春の嵐。我らに風の加護を。『風花旋風風障壁』」
そこで先ほどの障壁がまた張られた。
その時間が惜しいのか士郎さんは私のほうへ真髄な目を向けてきた。
「刹那、今俺はあいつを相手にするのが手一杯だ。だからこのか
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