暁 〜小説投稿サイト〜
剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
028話 修学旅行編 3日目(03) 関西呪術協会本山に到着
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
放たれた剣、剣、剣…それはさながら豪雨のように鬼達へと降り注ぎ次々と殲滅していく。
それは一方的な暴力でもあるが相手もそれを望んで召喚されたのだからお相子である。

「うおおおおおおーーーーーっ!!」

士郎さん自身も敵陣にものすごいスピードで乗り込み、裂帛とともに双剣から次々と放たれるそのまさに動く高速機械のような正確な剣戟によって鬼達は悉く急所を斬り、突き刺しそして還される。
私とアスナさんも士郎さんの後を続いて還していくが腕の差はとてもではないが尋常離れしている。
おそらく以前に味わった弓の時の感触のように、今私はまた対峙したときの状況を想定している。
結果は何度やってもすぐにこちらが死ぬイメージしか沸いてこない。
それだけ士郎さんは強者だということだ。
それで圧倒されている間に士郎さんは双剣を投擲し、二つの剣はそれぞれ弧を描きながら別の方へと飛んでいき斜線上の敵を一体、二体と容赦なく切り裂いていく。
さらに士郎さんは自身のアーティファクトである『剣製の赤き丘の千剣』を召還し今度はエアボードとして飛ばす。
それで何体もの鬼に貫通した。
だがそれだけではまだ終わらない。
剣を放ったと同時に士郎さんも瞬動で剣の間合いまで一瞬で詰めて刺さっている剣の柄を掴んだ瞬間、

「爆ぜろ!」

その言葉によって士郎さんを中心に爆発が起きて煙が晴れた時には士郎さんを中心にクレーターが出来上がっていた。

「すごっ…」

隣でアスナさんが鬼を斬りながらも士郎さんの戦いに見とれていた。
私もこういう時でもなければ胸躍っていただろう。

「形状変化! ハルバード!!」
「「えっ!?」」

敵の中心まで侵入した時に大剣が光を放ちまさにハルバードへと姿を一瞬で変えていた。

「これもあの剣の能力かな!?」
「おそらく…!」

ハルバードを担ぎその場で何度も大きく旋回をしたら周りにいた敵はすべて半分にされ掻き消えた。
だがそこで大きく回転した為に起きた技後硬直の隙を狙い二十体ほどの鬼が士郎さんに襲い掛かり士郎さんは一瞬にして押しつぶされた、かのように見えた。

「形状変化! 連結刃!!」

塊の中から回転するようにいくつもの刃が繋がった剣が飛び出しその場一体に粉塵とカマイタチが巻き起こり一帯の敵はまた返還された。
そしてそれを放った士郎さん自身は少し傷を負っているがほぼ無事な状態でその場に佇んでいた。
その表情からは容赦しないという意思が大いに伝わってきた。
そして最後とばかりに大剣をカードに戻し、その手には再度双剣が握られているが…それを続けざまに何度もさまざまな方向へと投げる、投げる、投げる!
計、十双二十対の双剣がまるでミキサーのように様々な方向の敵を切り裂いていき、

「|壊れた幻想《ブ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ