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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
028話 修学旅行編 3日目(03) 関西呪術協会本山に到着
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い。緊急事態だ。いいか刹那?」
「は、はい……私も覚悟は出来ています!」
「では、カモミール。さっさと頼む。それとこの件が終わったらじっくりとお話をしようか?」
「…い、イエッサー…」

青い顔をしながらもカモ君は魔方陣を描いて士郎さんは少しかがんで刹那さんは足を伸ばすようにして少し戸惑いながらも唇を交わした。
僕はきっととても顔を赤くしているんだろう。アスナさんや刹那さん、イリヤさんも真っ赤だから。

「…さて、では突破口は俺が作ろう。ネギ君は先に向かえ。俺も少し数を減らしたらすぐに向かう」
「はい!」
「とはいえ、数はさすがに多すぎるな…蹴散らすか。…―――I am the bone of my sword(我が骨子  は 捻じれ  狂う)―――…!」

そこで僕達は士郎さんのいつもと違う呪文を聞いた瞬間、寒気が立った。
士郎さんの握っている剣は螺旋を描いていてそれはとても尋常ならない魔力を秘めているから。僕の『雷の暴風』なんて足元にも及ばないほどに。
それを士郎さんは弓に番えて、

「ネギ君、俺が矢を放ったと同時に姉さんとともに行け! そしてこのかを頼むぞ!」
「はい、士郎さん!」
「任せなさい、シロウ!」

話をしている間も魔剣にはどんどん魔力が凝縮さてれいっているのがわかる。
そしてついにそれは士郎さんの叫びとともに放たれた。
だけど飛び出す間際に、僕は思わず耳を疑った。だって士郎さんは矢を放つ瞬間に、「“偽・螺旋剣(カラド・ボルクU)”!!」と言ったからだ。
でも今は詮索はしないで僕はイリヤさんと杖にまたがり飛び去った。
すぐ後ろで爆発が起こったみたいだけど急ごう。


◆◇―――――――――◇◆


Side 桜咲刹那


士郎さんはネギ先生を行かせた後、放った剣を爆発させた。
それにより敵陣の被害は甚大。だがそれでも天ヶ崎千草は士郎さんの存在を見越してその数は見積もっても1000体以上をも召喚していたため、まだ9割は残っているといったところだ。
だが、士郎さんは表情を崩さず、

「さて、ではしばしの間相手をさせてもらうぞ幻想種…」
「なんや兄ちゃん。いきなり現れたと思ったら同胞を一瞬のうちに100体以上はふっ飛ばしてくれよって…覚悟はできてんやろな?」
「覚悟、とは…そのようなもの最初から出来ているに決まっているだろう。このたわけ……! 俺は今少々、いやかなり気が立っている!」

憤怒の表情をした士郎さんは背後にいくつもの武器を浮かび上がらせた。だが、それは今まで見てきたものとは違い、一本だけでも桁違いの魔力が秘められていて鬼共も恐怖を感じたのか動けずにいた。

「…さぁ、幻想種。幻想殺しの概念は除いてある。だからさっさと故郷へ帰還しろ!」

そして
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