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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
028話 修学旅行編 3日目(03) 関西呪術協会本山に到着
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たよ、士郎君。しかしお義父さんから聞いていますがあなたも相当の実力者とお見受けします」
「そんな…まだまだ修行の身ですから」
「ご謙遜を。しかし、今まで大変だったのでしょう…世界を跳んできたというのですから」
「「「ッ!?」」」

俺達はその言葉に思わず固まった。しかしすぐに調子を取り戻して、

「まさか、学園長が…?」
「ええ、刹那君。手紙にも士郎君達をよろしく頼む、と書いてありましたので……」
「エイシュン、そのことは……まさか誰かに話していないでしょうね?」
「それは大丈夫ですよ。読み終わったら手紙は燃えてしまったので、それに話したら瞬く間にあなた方はまた追われてしまう立場になってしまうでしょうから誰にも話そうとは思っていません」
「そうですか……安心しました」
「それより、これからもこのかの事をよろしくお願いしますよ」
「は……? それは一体……」
「シネマ村の件は聞いております。おそらくこのかの力の発現は士郎君との中途半端ながらも仮契約を済ませたからでしょう」
「そ、それはですね…!?」

それから詠春さんは「まさかこのかの方からとは…」や、「これで将来も安泰でしょう」などと恥ずかしげもなく親馬鹿ぶりを発揮しており姉さんも話しに参加していて居た堪れない雰囲気だったため、俺は逃げ出すように旅館へと帰る事にした。
背後から詠春さんと姉さんの微笑と刹那の同情の視線が伝わってくるが無視だ!
アーティファクトを発動し颯爽に帰宅した。


◆◇―――――――――◇◆


旅館に到着後、新田先生にはうまくごまかして話をして瀬流彦先生などには警備を厳重にお願いしますと伝えた。
その後、外套は羽織ってはいないがボディーアーマーに着替えた俺はロビーの向かうと刹那を除く麻帆良四天王の楓、古菲、龍宮がなにやら話し合いをしているのでどうしたのかと聞いてみると、

「士郎殿。どうやら敵が動いたようでござるよ」
「……なに?」
「夕映殿から助けのコールがかかってきたでござる」

そのとき、俺の仕事用の携帯にも連絡があり相手はネギ君でとても切羽詰っている感じだった。
だから落ち着いて話を聞くとすでにこのかは誘拐されてしまったようだ! くっ!? 遅かったか!
すぐに向かう! と言って電話を切り、周りの三人の顔を見た。
ぎりぎり一般人の古菲はともかく他の二人は行く気満々のようだ。

「ふぅ……その顔だと止めても行くといった感じかね?」
「ふっ……わかっているじゃないかい士郎さん。仕事料は後ほどで構いませんよ?」
「お前は根っからの守銭奴か? まぁいい。なら俺も腹を括ろう。行くぞ!」
「あいあい!」
「わかったアルよ、士郎老師!」

それから俺達は裏庭に出てきた。
そして『剣製の赤き丘の千剣』を呼び
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