暁 〜小説投稿サイト〜
剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
027話 修学旅行編 3日目(02) 二箇所の戦闘風景
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
気づかれるよりマシだけど。
それから私は周りを警戒したけどどうやら相手はセツナしか標的にしていないらしく先ほどまでの気配は消えていた。
この様子だとシロウの話していたツクヨミって子なのかしら…?
だからとりあえずもうばてそうな二人を落ち着かせて私達もシネマ村に入ることにした。

「イ、イリヤさん……一体何事ですか?」
「そうですよ〜。いきなり走り出すからなにが起こったのかとか」

そこでやっと息切れも回復してきたユエとハルナが話しかけてきた。

「ごめんね、私も説明できる状況じゃないわ。というよりなんで走っていたのかしら…? とりあえず私達もシネマ村に入りましょう。二人とはその時に合流できるでしょう」
「…そうですね。と、いうよりお金を払ってから入れです…」

ユエ……意外に適切なツッコミね。確かに考えてみればセツナ達は無断で進入したのよね? 二人が狙われないことが分かっていたら私も跳んでおけばよかった……。
それはともかく中に入って少ししてセツナ達を発見した。
そこでシネマ村名物の仮装をしたカズミ達も現れて正直対応に困っているとカズミが小声で話しかけてきた。

(ねぇねぇイリヤさん。もしかして今現在進行形で敵に追われているとか?)
(…よくわかったわね。白昼堂々とセツナが言うには針状の突起物を放ってきたそうよ。それでこのシネマ村に逃げ込んだんだけど……)
(そうなんだ。ところで士郎さんはいないの?)
(シロウはネギ達の方へ遠征しているわ。あちらはかたが着いたようだけどこちらはまだ危険な状況ね。少しシロウと連絡をとってみるわ)
(それよりイリヤさん。なんか敵っぽい奴がこのか達の前に出てきたみたいだよ?)
(え!?)

はっとなりセツナ達がいる方へ振り向くと麗人が着そうな服装をしたツクヨミが馬車で現れてセツナに挑戦状として手袋を投げつけていた。
辺りが騒ぎ出している中、私はシロウに念話を決行していた。

《シロウ、こちらは先行きが怪しくなってきたわ。そっちに何人いたかわからないけどこちらは複数いるかもしれない》
《…そうか。そちらに式紙を使ってネギ君が向かったがよければ俺も向かうか? 今なら空をかっとんでいけるからな》
《ええ、任せるわ》
《了解した》

シロウとの念話を終わらせるとセツナ達と合流してなぜか私も仮装することになってしまった。
十二単というらしいけどどうにも動きがとりにくいわね。

「いやぁ〜、イリヤさんってほんと似合ってるね!」
「本当ですわ。とても綺麗ですわよ、イリヤ先生」

カズミやセツナ達、それに一般客にも注目されてしまって正直恥ずかしいわ。
まぁいいわ。悪い気はしないから。途中で式紙のネギとも合流。そうして仮装集団となって歩いていると目的地に到着したのかツクヨ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ