暁 〜小説投稿サイト〜
剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
025話 修学旅行編 2日目(02) ラブラブキッス大作戦
[1/8]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


さて、客観的に見て言わせてもらおう。なにがあった?
月詠とわかれた後に皆のいる場所に戻ってみればなぜかネギ君は38度の熱を出して倒れてしまったと聞く。
綾瀬がいうには知恵熱でぶっ倒れたというが、はてさてなにがあったのか。
その後に旅館に戻ってみればみたで目を覚ましたネギ君はロビーで顔を赤くしながらなにか考え事に耽っており時折意味不明な言動や行動をとっていた。
その奇怪な行動に生徒達もさすがに心配になったらしく雪広を中心としたグループになにがあったのか聞かれて、

「いや、あの別に何も! 誰も僕に告ッたりなんか…!」

その一言が発端となり騒ぎが生じてネギ君は意味不明な言葉を並べながらも一緒にいたカモミールとともにどこかに走り去ってしまった。
そこで影から見守っていたアスナと刹那に話を聞いてみた。

「アスナ。それに刹那」
「あ、士郎さん」

二人はなにか集中していたのか俺の言葉にやっと気づいてくれたようだった。本当になにがあった?

「二人ともネギ君がああなった理由は知っているか? 俺は直接現場にはいなかったのでよく状況を把握しきれていないのだが…」
「あー……えっとね。これって士郎さんに話しても大丈夫かな、刹那さん?」
「士郎さんなら大丈夫でしょう。他言はしないと信じていますから」

なにか刹那にはずいぶんと信頼されているな、俺? まぁ別に悪い気はしないが。

「やはりなにか知っているのか」
「はい。それなんですがね……」



それから二人に俺がいない間にネギ君が宮崎に告白されたことを聞いてなるほどと相槌をうった。
するとあまり驚いていない俺を二人は、

「え! 士郎さん、何その落ち着きよう!?」
「もしかして宮崎さんの気持ちを知っていたのですか?」
「いや? 奈良公園で早乙女と綾瀬に無理やり連れてかれた後に事情を聞いてみたら宮崎が勇気を出すとか事前に聞いていたからな」


「―――なるほどねぇ〜。それでネギったら頭パンクしちゃったのね」
「そのようだな、姉さん」
「………」
「………」

一瞬、沈黙。

「「わ!?」」

二人は遅れて姉さんがひょっこりと現れたことに驚いた。
と、いうよりアスナはともかく刹那はてっきり気づいていたと思ったのだが。

「い、イリヤさん……驚かさないでよ」
「いつからいらしたんですか…?」
「ついさっきよ。それよりシロウ。ちょっといい?」
「なんだ、姉さん?」
「さっき一度みんなとはわかれたって言っていたけど何処にいっていたのよ? レイラインにも反応してしてくれないから心配したのよ?」
「あ……そういえばそうですね。てっきり近くにいるものかと思っていましたが……」
「ああ……そのことか。まぁ、別に話しても構わない
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ