024話 修学旅行編 2日目(01) 二つの告白(?)
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アスナさんとカモさんが宮崎さんを追った後、私も気を取り直して二人の後を追った。
……でも、そうか。確かにそう見られてもしかたないかな?
内心で呟きながら宮崎さんがいる場所まで到着するとすでにそこにはネギ先生が一緒にいてアスナさん達は草葉の陰で展開を見守っていた。
◆◇―――――――――◇◆
Side 衛宮士郎
俺は刹那達とはわざわざ遠くまで離れてあまり人が立ちよらなそうな林道を一人歩いていた。
「さすが京都の名所だな。この季節にもかかわらず実にいい景色だ。それで……俺になにか用があるのかね?」
俺はこの奈良公園に着いてから微弱ではあるが感じていた視線と気配に「やれやれ…」とかぶりをふりながら一人になれる時間を待っていた。
そして綾瀬達と別れた後、誰にも気取られないように足を林道まで運びその視線の主に問うた。
しばらく反応はなかったがなにか周りの雰囲気が変わったと感じたときには俺の目の前に昨日気絶させた刹那が言うには敵側の神鳴流剣士が立っていた。
しかし、あらためて見て思ったことだが、このような少女向けの服装をした者が刹那のいう神鳴流剣士の姿なのかと思うとまたいらん頭痛がするのでその考えはカットした。
「やっぱりウチの視線に気づいておったんですね〜…?」
「俺だけに向けられていたようだからな。刹那も気づいた素振りは一切させていなかった」
「当然です〜。センパイのこともウチは気に入ってますがあんさんは別格や……ウチ、昨日の殺気を受けてとてもあんさんのこと惚れてしまいました〜」
「……残念だが俺は敵と恋仲になるつもりはないぞ?」
「それもいいですがウチはあんさんとは殺し愛をしたいんですわぁ」
「くっ…まさかそちらの方とはな。まさか今ここで事を交えようなぞとは思っていまい?」
「ウチはそれでも別にいいんですが雇い主はんが今日は手を出してはだめと言われたのでせめてご挨拶だけでもと…月詠いいます。あんさんの名前はなんですか?」
「もうそちらは調べがついているだろうに……まぁいい。俺の名は衛宮士郎だ」
「士郎はんですか〜。わかりましたー、ではウチはもう失礼しますね〜。明日もし会うことがあるなら殺し愛……しましょうね〜♪」
月詠はうふふと笑みを浮かべた後、旋風のようにその場から消えた。
そして俺はというと、
「やれやれ……また厄介な奴に目をつけられてしまったな。まさか戦闘狂だったとは。刹那達にも警戒をするだけしておくか。ああいう類は厄介だとな」
それから刹那達と合流したのはいいのだがなぜかネギ君が熱を出して倒れてしまったという話を聞いて、なんでさ…?と思わず呟いた。
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