暁 〜小説投稿サイト〜
剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
019話 新学期、対真祖編(06) 対決!そして決着
[9/9]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
しくはなるだろう。ではカモミール、少し俺は用事があるのでネギ君達とともに先に帰っているがいい」
「あー……士郎の旦那? その用事って」
「今は聞かないのが華だ。特にアスナなんかは腰を抜かしそうだからな」
「わかりやしたっす」

カモミールが俺の肩から飛び降りネギ君達の方へ向かっていってエヴァとなんやら一方的な口喧嘩になっているようだが今は気にしない方針で用事を片付けるとしよう。


◆◇―――――――――◇◆


「それで、だ。姉さんに楓はいつまで見学しているつもりだ? 後、チャチャゼロもなぜそこに?」

俺はあえてネギ君やエヴァが気づいてなかったアーチの上の方へ目を向けると案の定三人はいたのだった。

「私が“観戦しない?”っていう提案で一緒に着いてきたのよ。安心して、シロウ。今はエヴァの魔力も切れているみたいで動けないみたいだから」
「マア、後デ御主人ニ怒ラレソウダガイイモノヲ見サセテモラッタゼ、シロウ」
「ん? 先ほどまでは苗字だったが今は名前で呼ぶんだな?」
「二人モ衛宮ガイタンジャイチイチメンドクセエダロ?」
「……なるほど」
「それより士郎殿? 先ほど拙者に学園長から連絡があったのだが……」
「言わなくてもいい。あれを見れば一目瞭然だ」

そう楓にいって俺は橋の入り口方面を見るとそこには結界が再起動する前に侵入してきた妖怪どもが押し寄せてきていた。
その数は最低でも見積もって100体くらいいるだろう。

「アー……マダ動ケタラ奴等ヲ挽肉ニシテヤル所ナンダガ……」
「まあそう気を落とすな。では姉さん、楓。後始末といこうか」
「ええ、わかったわ、シロウ」
「わかったでござるよ、士郎殿」

そして俺は剣群を、姉さんはアインツベルンの知識と遠坂仕込みのフィンの一撃であるガンドを、楓は分身と十字手裏剣をそれぞれ駆使して一気に妖怪達を殲滅したのだった。
これにて桜通りの吸血鬼事件は幕を降ろすことになった。ネギ君の勝利という形で。

「あ、そうだ♪ エヴァって負けたのよね? それじゃ後で慰めてあげなくちゃね。ふふふ……」

……そして最後に“ぎんいろのあくま”は密かに微笑むのだった。



[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ