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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
019話 新学期、対真祖編(06) 対決!そして決着
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「―――唯名(せいめい) 別天ニ納メ(りきゅうにとどき)……」

さあ、これで準備は整った。後は行くのみ!チャチャゼロに向かって最後の布石として干将莫耶を投影し疾走する!


(何カヤバイ! 俺ノ長年ノ勘ガ警報ヲ鳴ラシテヤガル! アイツニ次ノ手ヲウタセルナト!)

「気づいたか。だがもう遅い! ――――両雄、共ニ命ヲ別ツ(われら ともにてんをいだかず)……!」

最後の呪文とともに俺の持っている干将莫耶にまるで惹かれあうかのごとく、四方八方に弾かれた合計6本の干将莫耶が夫婦剣の特性『お互いに磁石のように引き合う』の効果で一斉にチャチャゼロに襲い掛かる。

「ナニィッ!?」

俺の最後の攻撃を今現在防いでいるチャチャゼロは手を出すことができず無理やり体を捻り一時離脱しすべてを弾こうとしていたが、すぐさまに俺は一つの忌まわしい記憶である赤い布を投影して、

「―――私に触れぬ(ノリ・メ・ダンゲレ)

と、いう言霊を発してチャチャゼロを拘束した。そしてすぐに全投影品を解除した。
しかし、ほんとうに拘束にかけては天下一品だな、この布は……。

「ナ、ナンダコノ布ハ!?」
「……マグダラの聖骸布。こと拘束にかけてはずば抜けているものだ。さらに強化も施してあるから抜け出すのは容易ではなかろう?」
「ンダトッ!? ク、クソー! 抜ケ出ソウトシテモ力ガデネェ!?」
「ではお前としては興ざめかもしれんが先に行かせてもらうぞ、チャチャゼロ」

そして俺はマグダラの聖骸布で拘束したままチャチャゼロを置いていきネギ君達が戦っているだろう巨大な魔力の塊のような場所に向かった。


◆◇―――――――――◇◆


──Interlude


衛宮士郎が立ち去った後、その場に拘束されて残されたチャチャゼロは負けたことや逃げられたことにより一時呆けていたが、すぐにその気分が裏返り残酷なほどの笑いの表情を浮かべた。

(……ケケケ、衛宮……今回ハオ前ニ勝チヲ譲ッテヤル。ダガ! 次ハモウアンナ技ハ通用スルトハ思ウナヨ? 覚悟シテオケ! ケケケ!)

と、心の中で高笑いを上げているとそこに二つの気配を感じて見てみるとそこにはイリヤと楓がいた。

「あ〜、やっぱりシロウはこれを使ったのね」
「拘束してそのまま置いてくとはなかなか士郎殿も肝が据わっているでござるなぁ〜」
「ナンダ、衛宮イリヤカ。ドウデモイイガコレ解イテクンネエカ? 気持悪クテショウガネエ……」
「今回はもうシロウには手を出さないことが約束できるなら解いてやってもいいわよ?」
「アア、ソンナコトカ。ソレハ余計ナ心配ッテヤツダ。
今回は油断シタトハイエ負ケハ負ケダカラナ。ムシカエシハシネエヨ。
ソレニモウ少シデ御主人ノ魔力モ切レル
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