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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
019話 新学期、対真祖編(06) 対決!そして決着
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Side ネギ・スプリングフィールド


昨日、エヴァンジェリンさんの夢を覗いてしまいましたから怒ってないかな? いや、やっぱり怒っているんだろうな。
でも士郎さん達が来てくれたおかげで助かっちゃったな。
それより風邪はもう治ったのかな?
僕は考えに没頭していたら突然目の前に壁(?)があったらしくてぶつかっちゃったけど、ぶつかったものを見てみるとそれは士郎さんの大きな背中でした。

「あ、士郎さん!」
「やあ、ネギ君。大丈夫だったか?」
「はい、大丈夫です」
「それならよかった」

士郎さんはなにかと僕に気を使ってくれるので嬉しくなります。
こういう気持ちをなんていうんでしょう? あ、そうだ!

「士郎さんってなにかお兄ちゃんみたいですね?」
「……いきなりなにを言い出すんだ? まあ悪い気はしないが。っと、それよりカモミールはどうしたんだ?」
「カモ君ですか? でしたら今はアスナさんのところにいると思いますが」
「そうか。ではちょっと話があるので呼んでおいてくれないか?」
「わかりました」

士郎さん……カモ君になんの話があるんだろう?
最近、よく二人で話していることがありますけどなにか情報交換をしているんでしょうか?
とりあえずカモ君を呼ぶことにしよう。
そして士郎さんとともに教室に入ったのですが、え!?

「え、エヴァンジェリンさん!? なんでここにいるんですか?」
「ひどいな、先生。なに、昨日世話になったんで出てやっただけだ。それに生徒の私が授業に出ることに不都合とかあるのか?」
「あ……そ、そうですよね。わかりました! よかったー。あ、もう風邪は大丈夫ですか?」
「ああ……だからいちいち騒がないでくれ」

ほんとによかったです。やっぱり姑息な手は使わないで真正面から立ち向かって正解でした。これも士郎さんのおかげかもしれません。


◆◇―――――――――◇◆


Side 衛宮士郎


ふむ、どうやらネギ君はエヴァが授業に出てくれたことが相当嬉しいのかとても上機嫌のようだ。
しかし、その誤解のような発言は毎度どうにかならないのか? 雪広なんかは「せ、世話になった?」とか呟きながらすごい顔になっていたぞ。
そこにカモミールが念話で話しかけてきたので、対応した。
しかしこちらの世界ではまかりなりにも妖精の一種であるカモミールは契約もなしに念での会話ができるものなのか? と、感じたが別にどうでもいいことなので会話に集中した。

《それで、士郎の旦那? 俺っちに話ってのはなんでい?》
《ああ。ネギ君はあれでエヴァがおとなしくなったと思っているが油断はできないということだ》
《やっぱり旦那もそう思うっすか?》
《ああ。なにより昨日ネギ君をエヴァの家から帰らした
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